今の言葉でいうなら『負け犬』女性の自分探しの旅、とでも言えばいいのでしょうか?舞台は1960年代のヒッピー華やかかりし頃なんで、ボランティアに行ってちょっと気があえば、行きずりでベッドを共にするという本当にくだらない内容。それを勝手に運命的な出会いと思っていい歳して夢見たあげくに、いかにもウーマンリブ的な根拠がないままでただ&ただ自己主張するだけのその姿には、正直うんざりして憎しみさえ覚えます。
勿論、人の生き方はどうでもいいのだければ、安っぽいラブロマンスだと知らずに本に関する小説と勘違いして読んでた私は大馬鹿者だと後悔することしきり。ああっ、私って馬鹿だ!
とにかく最初から最後までSEXと自己主張と自己欺瞞の続く文章で気分が悪くなります。女性の独白形式ですが、著者は男性だそうです。個人的には二度と見たくない本でした。これが本当にアメリカで売れたのか私には大いに疑問です???
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