今までこの手の百科事典や美術全集系の本(ゴシックやロマネスクの部分)は何冊も読んでいるので、よほど特徴があるか、新しい研究成果でも入ってないと知っている説明の繰り返しなんだよねぇ~。ちぇっ!
本書がそもそもフランス語の本を一冊丸ごと翻訳したものの為、巻末の参考文献もほとんどフランス語のものばかり。読めないよ~、これでは。英語や日本語になっているものも今では結構あるはずなのだが、フランス語の文献名しかなく、また当時のものなので正直資料としても使えない。残念です。
まあ、参考までに詳しい目次を挙げておきます。
【目次】ゴシック美術(amazonリンク)
Ⅰゴシック様式の一般的特質
Ⅱゴシック美術の歴史的発展
ゴシック美術の時代
フランス・ゴシック様式の展望
ゴシック美術とフランスの歴史
王権の強化とゴシック大聖堂美術の形成
聖ルイからシャルル六世へ パリの文明とレイヨナン様式の美術 十五世紀 地方的アトリエの多様な活動とフランボワイヤン様式
十六、十七世紀におけるゴシック美術の存続
Ⅲ大芸術としての建築
ゴシック建築
ゴシック建築の特質
ゴシック建築の構造分析
宗教建築 教会堂と修道院
世俗建築と軍事建築
Ⅳ建築を補助する諸芸術
彫刻
ステンド・グラス
タピストリ
モザイクと陶製品
家具類
Ⅴ小規模な工芸品
線と色彩による諸芸術
浮彫りによる諸芸術
Ⅵフランス諸地方の美術
初期ゴシック様式の地方的形態
ラング・ドッグ系地方の美術
ゴシック末期の地方諸流派
Ⅶフランス以外の諸国におけるゴシック美術
関連ブログ
「ゴシック(上)」アンリ・フォシヨン 鹿島出版会
「SD4」1965年4月 特集フランスのゴシック芸術 鹿島研究所出版会
「図説世界建築史(8)ゴシック建築」ルイ・グロデッキ 本の友社
「大系世界の美術12 ゴシック美術」学研
「大聖堂のコスモロジー」馬杉宗夫 講談社
「ゴシックとは何か」酒井健 著 講談社現代新書
「ヨーロッパのキリスト教美術―12世紀から18世紀まで(上)」エミール・マール 岩波書店
「ゴシックということ」前川 道郎 学芸出版社
「カテドラルを建てた人びと」ジャン・ジェンペル 鹿島出版会
「フランス ゴシックを仰ぐ旅」都築響一、木俣元一著 新潮社
「大聖堂の秘密」フルカネリ 国書刊行会
「Stained glass(ステンドグラス)」黒江 光彦 朝倉書店