
ただ、ある程度聖書のことを知っている人なら、読まなくていいと思います。恐らく、新しい知識は一切得られません。読んで失敗した、とか感じることはないですが、役に立つことも私の場合はありませんでした。勿論、感動もないですね。
それと、分かり易いのはいいのですが、ちょっと気になったこと。分かり易いたとえとして、現代風の事例を入れるのはすごく不自然に感じて違和感を覚えた。だって「ホステス務めの女性がお泊りサービスもしていた外国企業の駐在員と恋に落ちた~」とかいう例を出せれても??? 分かり易さを優先し過ぎて、いささか俗っぽ過ぎるのはいただけないなあ~。他にもこの手のたとえがたまに出てきて、非常にさめる。
まあ、聖書の出てくる人物を女性という観点で抽出し、どういうエピソードがあるのかを紹介・説明してくれる本です。私は読まなくても良かった一冊です。以下の目次で興味のある人がいて、ほんのちょっとだけ知りたいなら、役立つかも?
<旧約編>
1 エバ人類史上最高の美女
2 サラふたつの民族の母
3 リベカ家族を崩壊させた偏愛
4 タマル罪をも辞さず守った家系
5 ラハブ運命を切り開いた売春婦
6 ルツ義母にささげた愛と忠誠
7 ミカル父と夫に利用されて
8 イゼベル犬に喰われた悪女
<新約編>
1 マリヤ世界史上もっとも愛された女
2 ヘロデヤ洗礼者ヨハネを斬首させた妖婦
3 マグダラのマリヤイエス復活の最初の証人
4 サマリヤの女罪人を救った「命の水」
5 ルデヤヨーロッパで最初のキリスト教信者
聖書のヒロインたち(amazonリンク)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150203644/
個人的な感想としては、FTというよりサイコホラーっぽい感じも致しますが…。あちこちに「フ*ック!」という台詞があるのと、性の解釈や描写の部分が受け付けない人もいるかもですが。
「鎮魂歌」英国幻想文学賞受賞してるんですね。タニス・リーとか大好きな私としては、結構いけそうです。読破リストに入れておきますね。情報有り難うございます。