
戯言(ざれごと)シリーズの三作目かな? 本当は順番に読みたかったんだけど、とにかく我慢できず、手元にあって読めるものから読むことにしました。だって、待てない~!
シリーズものを途中で読むというのは、登場人物の人間関係がイマイチ不明でなかなか内容に溶け込めないもんですが、更に本書は登場人物の僕も状況を知らないまま、女装させられて超名門女子高に人を連れ出しに行くくらいですから、最初はいささかキツかったです。
それでもそこそこ楽しめたし、段々この世界で展開される論理が見えてくると興味深くなってきます。テンポもいいしね。
でも、う~ん王道以外のはずの他の作品から入った私としては、ちょっと物足りないのも事実。いつも通り、小説世界もしっかりした構成もされていて悪くはないんだけど、あの水面下で濁流のごとく迸る暗いパワーを感じないんだよねぇ~。
できるだけ早い段階で、最初から続けて読みたいです。ちょっともったいない読み方をしてしまったかも?(反省)
でも、この戯言シリーズも面白そうな予感は十分に大です(笑顔)。
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【補足】
順番に読んだ後で、再度本書を読んでみました。
1回目に読んだ時と全然違いますね! 戯言シリーズにすっかり毒された後で読むと、実に&実に楽しい。最初の冒頭からして、ああっ哀川さんらしい、何の抵抗もなく肯定しちゃっている自分がいたりします。いーちゃん、やっぱり危険人物だし・・・。でも美少女と関わってばかりで羨ましかったりする。
美少女は希少だもんね(笑)。
美女とはデートした覚えがあっても美少女なんてほとんど記憶にない以上、憧れでしかないものの、本書に出てくる少女は、怪しくってイイ♪ 何故かみんな日本語がヘンなのが多いし、その割にヘンな知識が豊富で、しかも読者が分かっているのかどうなのか気にしていないままで語られる戯言が、はまればはまるほど面白い。
みい~んなイイコでみい~んなバカなみたいに悩んで、よせばいいのに自家中毒を起こしているようなんだけど、しっかり生きているこのずうずうしさと脆弱性の同居がそそられてたりしてならなかったりする。マージナルな人達ばかりなんだけど、やっぱりイイ!
結局、戯言シリーズは永遠に本が出る限り、読まずには入られないんだろうなあ~と思ってみたりする。ヤラレタ!ってとこでしょうか。うん、確かにこれは面白い!!
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関連ブログ
「きみとぼくの壊れた世界」西尾 維新 講談社
「新本格魔法少女りすか」西尾維新 講談社
いきなり3巻から、キャラクター小説を読みはじめては、イマイチのれないと思います。
2巻まではミステリー的要素が強かったのが、3巻から変化してきます。ちょうどその変わり目の巻ですね。
alice-roomさんは、病院坂を気に入られたようですが、僕はこの巻に登場する子萩ちゃんを贔屓にしています。(笑)
なるほど~小萩ちゃんですか。それはちょっと納得かもしれませんね、ハイ。lapisさんとは、お気に入りを取り合いにならなくて済みそうで安心しました(笑)。
でも、本当にこの西尾さんの本は、どれも面白いですね♪
占いなので申し訳ないのですが、
戯言つながりで、TBさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
3/23には、『新本格魔法少女りすか(3)』が発売されるので、こちらも楽しみですね。