2007年03月14日

「陰陽師鬼一法眼〈壱之巻〉」藤木 稟 光文社

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朱雀シリーズで有名な藤木稟氏の歴史小説です。舞台は鎌倉時代。たくさんの政敵を初め、自らの弟、源義経までも抹殺して獲得した武家政権ですが、その鎌倉幕府を揺るがす怨霊や魔性の者の魍魎跋扈。それと対決し、国家鎮護を図る陰陽師の鬼一法眼。

図式はオーソドックスですし、いわゆる巷で氾濫する陰陽師物と大して違いはないようです。決してつまらなくはないのですが、せいぜい平均水準をクリアした面白さでしょうか? シリーズ物はたいてい最初の巻で、ぐぐっと読者を引き込むように思いますが、本書にそこまでのパワーはありません。

いつもの藤木氏を期待すると、期待外れかもしれませんが、普通に読む分には悪くないかも。ちなみに第一巻である本書では、まだまだ序の口のようでこれからやって何か起こるのかなあ~? そういった段階です。さて、これから面白くなるのかな???

陰陽師鬼一法眼〈壱之巻〉(amazonリンク)

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ラベル:陰陽師 小説 書評
posted by alice-room at 19:34| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 小説A】 | 更新情報をチェックする
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