ジャンル的には一応ホラーだと思いますが、巷で言われているようにそれほど怖くはありません。単純なホラーとしては、イマイチかもしれませんが、悪魔という存在を法廷という舞台で採り上げているのが実に斬新であり、しかもこの裁判での法廷論争が実にうまい!!
まさに訴訟大国(訴訟立国?)アメリカ故の卓越した訴訟感覚を疑似体験させてくれます。日本がまともにやってたら、訴訟(debate含む)で勝てないのは当然ですね。うむふむ。
それは置いといて。この卓越した訴訟技術と訴訟社会を背景に、実話を題材にして、悪魔の存在を含めてそれへの対処を裁判での論点として扱っているのが凄い。
私自身は悪魔の存在をどこかで期待しながら、信じられない人ですが、今の日本でも人が死んでも生き返ると信じている人が実際いるし(定説の人とか)、ルーマニアだったかポーランドでこれを全く同じように悪魔祓い中に憑依された人が死んで事件になったりしているわけで、このストーリーは実にリアルに感じました。
怖くはないけど、どこか心に引っかかるものが残る映画だと思います。ニュースでは、バチカンがエクソシスト講座を開設したり、悪魔祓いの需要というか必要が確実に増えてきているんだそうです。
少しでも関心のある方は、見ることをお薦めします。ただ、何にも考えずにただ、動物的な恐怖感を求める向きのスプラッターとかその手のホラー好きにはつまらないと思いますのでご注意を。
あと、個人的にはエクソシストの儀式ですが、しっかり手順を踏み関係当局から許可を得て、手順に従っていたのが興味深かったです。悪魔祓いの手順を記したガイドブックとかね。本当に俗物で申し訳ないんですが、是非その内容を見てみたいもんです。市販されてないのかなあ~???
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すごく面白いでしょ~。
私はどちらの側からもオープンなアプローチの仕方に
感心しました。
ところで日本では桜見損ねまして、きわめて残念。
いつも春に変えれるわけではないですし。
法廷ドラマとしてだけでも、十分に見応えがありましたね。人が人を裁くということは、常に人としての限界を認識しつつ、どこからが『法』の範疇の問題になるのかを判別していく作業であることを考えさせられました。そういえば、日本でも陪審員制がまもなく始まりますが、日本人の法意識が現実に直面してどう変わっていくのかも、大変興味深います。
と、それは別として。
桜は残念でしたね。今年は暖かかったのでもう少し早いかと思ったんですが・・・。ようやく今頃になって咲き始めた感じです。今週末が都内では身頃になりそうです。関東も関西もほとんど同じぐらいの開花速度かな? 今週は花見三昧の予定です。
うちのブログでも、お花見の紹介ができればと考えています。花見をするより、お酒を飲んでる法が多そうですが(苦笑)。