小説ということで、ちょっとだけ期待していたのだけれど・・・・。
普通のニュース記事の方が正直、はるかに面白いです。
今回の新しいポープもバチカン銀行をなんとかしなければいけないとい
う事実に直面しているようで、今月もバチカン銀行の浄化に関していく
つもニュース記事が出ていたりします。
日本ではほとんど扱わないんだけれど・・・・。
マスコミは大衆に迎合するものしか扱わないから・・・・ネ。
実際のニュースよりも、本書の小説はレベルが数段落ちています。
淡々とバチカン銀行を扱った他の本の方が、その深刻さと救いようの無さ、
その歴史的事実と現在も隠然とある影響力の大きさを教えてくれて興味深い
です。
本書は3流以下のスパイ小説水準で、読んでいてドキドキ感もなければ、
どんなふうになっていくのかを期待するようなこともなく、社会の暗黒面
への暗い好奇心さえも湧き上がりません。
これでは駄目。
途中もしょうもないけれど、最後も全く盛り上がらないし、ヒーローの正
体聞いても、「ハア~?」で終わってしまい、虚脱感が半端無いです。
ヒロインも存在感薄い上に要らないかと。ぶっちゃけね。
無理して「ファティマの予言」入れてますが、バチカンが公式として発表
した内容の方がそのままでもずっと面白いんですが・・・・。
昔、読んでうちのブログでも扱ってますが・・・。
本書の原作者、上っ面だけしか知らないまま、真実と虚構を混ぜたっていう、
ただ、それだけの事で満足しちゃってる感があります。ちゃんと資料を読み
込んでいないんじゃない?
本作は駄作でしょう。
時間の無駄でした。
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「法王暗殺」より、抜き書き
法王の銀行家 2002年の映画