
とにかく、悪魔がいきなり襲ってきちゃうんですよ。集団(レギオン)で。突如、人にとり憑いて事故に合わせたりね。そうかと思うと、怪しげな看護婦に化けて、脅しに来たり。神の家である教会にまで入ってくるんだから、救いようがない。以前に悪魔祓いで除霊された復讐から、悪魔達がそれを行った神父とその弟の家族を襲います。襲われる方にも弱みがあったりするし…
本来、悪魔祓い(エクソシスト)はカトリックがするものでしょうが、プロテスタント系の司教がやってしまうしなあ~。この映画ではカトリックが堕落していることもあって悪魔に押され気味。いろいろとカトリック批判めいた台詞もあって、いかにも現代的な映画です。ある意味、事実ではあるが、かなり露骨な感じ。
他にも宗教心が篤いように見える一家ですが、逆にそれが鼻につくような異様な宗教色有り過ぎの一家。母親がカトリックなのに、ありがちにな娘はプロテスタントに鞍替えし、あまつさえ、(プロテストントの)悪魔払いのセミナー受けてるし・・。更に、始末に悪いことにセミナーを受けさえすれば、悪魔祓いができるかのような勘違いぶり。エクソシストというとすぐに映画のと比較するし…イタイ、イタ過ぎる! 正直、途中でバカ娘黙れ!とか思っちゃいます。いやあ~、別な意味で感情移入するなあ(笑)。
オーソドックスではないながらも、エクソシストにオマージュされた作品とでも言えばいいのかな?現代風だけど、古風で非常にアンビバレンツな要素が並存した作品です。イライラ、ムカムカしながらもそれなりに面白かったです。ラストはアレ?!って思ったけどね。ま、お手軽でいいかも? バチカンの立つ瀬が無い作品でした。しかし、これ見て思ったんですが、バチカンでエクソシスト養成講座があるのも納得しました。現代では、必要な講座なのかもしれません。
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