これは掘り出し物だと思います。非常に綺麗な錦絵がたくさん入っていてそれが全て昔話の場面を集めたものになっています。絵師も私の大好きな芳年を始め、国芳、清親、国貞等々。かなり鮮やかなのがたくさん入っていて定価も1800円。安い!ただ、ここの出版社も潰れたのか、今は蝸牛新社というのに引き継がれているようです。全国の取次店を経由してないのかも?ISBNコードないし、地方出版なのかな?
しかしこの手の本、大好き!! 見ていて飽きないし、味わいがあります。以下、幾つかの絵を紹介。

「安寿と厨子王」

「(一条)戻り橋と鬼」

「祇王寺」

「百夜通い」
posted by alice-room at 22:47| 埼玉 ☁|
Comment(10)
|
TrackBack(0)
|
【書評 美術】
|
旅行に行っており、返信遅れて失礼しました。
お問い合わせの件ですが、恐縮ですが私も存知あげません。国立国会図書館をはじめ、浮世絵等であれば、最近デジタルアーカイブされ、公開されているものも多いですし、大学図書館などでもWEB上でだいぶ照会できるようになっているかと思います。
所蔵が分かれば、個別に所蔵機関にお問い合わせされてはいかがでしょうか?
浮世絵であれば、東京国立博物館なども相当数のコレクションを持っていまし、ご参考まで。
うまくご希望が叶う事を願っております。
「錦絵京都のむかし話」の編著者、浅井收です。
今初めてこの書評を知りました。
お褒めくださいましてありがとうございました。
とても嬉しく存じます。
なお、私の名は、收が正しいのですが、当時は収を使っていました。
初めましてコメント有り難うございます。
たまたま縁あって本書を知り、とても美しい作りでこちらこそ、大変楽しませて頂きました。
また、今後もこういった素晴らしい本を出して頂ければ、本当に幸いです。
普段だとあまり、錦絵を見る機会がありませんが、いつもは東京国立博物館や古書展などで見ております。
余談ですあ、先週の土曜日は東博で「見立て小町」をテーマにした錦絵が展示されておりました。
この本は、いま思いますとお恥ずかしい内容です。たとえば、「浦島子」は「うらのしまこ」と読むのが正しいようです。
このほかに、「錦絵東京のむかし話」も予定していたのですが、「京都」(3,000部)の売れ行きがおもわしくなく、立ち消えになりました。
当コレクション(私の祖父のコレクション)だけで構成した本は、他に「錦絵日本の歴史」全四巻(日本放送出版協会:昭和56年ころ)があります。
祖父の時代に出版したものとして、「近世錦絵世相史」全八巻(昭和10-11年:平凡社)があります。
うまくいけば、来年あたりから「浮世絵で見る日本の歴史展」(仮題)というのを、全国的に展開したいと思っております。
その機会にはお会いできるかも知れません。
去年は、富山県黒部市のセレネ美術館、八戸市博物館、広島県三次市の奥田美術館で開催しまた。
今年春はうらわ美術館で開催し、10月9日から八王子市夢美術館、そののち北海道北見市の北見文化センターで開催します。
情報有り難うございます。
機会がございましたら、拝見させて頂きますね。