【時事通信出版局より以下転載】高校生になってまで英語の読みにカタカナのフリガナをつけるのもどうかと思うが、いくらなんでもモナリザの解釈にダ・ヴィンチ・コードのものを入れるというのは・・・論外ではないのでしょうか???
高校2、3年の生徒を対象とし来春お目見えする教科書の検定が終了した。学力低下が指摘される中、各教科書があの手この手で関心を引こうと苦心した跡がうかがえる。
【英語】英語2は、音読が苦手な生徒向けに「danger」を「デインヂャ」、「equally」を「イークワリ」などと発音を片仮名書きする教科書が複数あった。レオナルド・ダビンチの「モナリザ」を題材にした単元では、世界的ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」の著者の「モナリザには秘密の象徴が隠されている」という主張を紹介した。
このほか、スペインのサグラダ・ファミリア教会で彫刻に従事する外尾悦郎さんや、500万個の星を映し出す世界最高水準のレンズ式プラネタリウム投影機「メガスター2」を個人で開発した大平貴之さん、パラリンピック3連覇を達成した水泳の成田真由美選手らのエピソードも取り上げられた。
【芸術】R・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」-。クラシックブームの火付け役となった漫画「のだめカンタービレ」の中で演奏される曲目が、音楽2の「鑑賞」のコーナーで多く採用された。
森山直太朗さんのヒット曲「さくら」が二部合唱用の曲として熱唱する本人の写真と共に登場。「風になりたい」や「島人ぬ宝」などの沖縄ソングも定着した。美術2ではジョン・レノンのスケッチやキース・ヘリングの絵画、村上隆氏の「フィギュア」といった「現代アート」が、ピカソや尾形光琳などの古典作品と肩を並べた。
【国語】ゲームソフトのヒットなど「脳ブーム」を反映し、テレビ番組の司会でも活躍する脳科学者茂木健一郎さんが現代文の複数の教科書で初登場した。「難解な理系評論は教師にも不評。トレンディーな人で親しみやすい文章をと選んだ」とある編集者。
実用的な表現を学ぶ単元では、道交法の条文や国民生活白書、広告のキャッチコピーなど硬軟織り交ぜた文章が登場。国語表現2で「お勘定のほうをお願いします」や「コーヒーとかは好き」「(語尾に)みたいな」など、批判されがちな言い回しを取り上げ、「やわらかな言い回しで丁寧な気持ちを表しているとも評価できる」とした教科書があった。
【公民】現代社会や倫理では、最近の社会の動きが多く盛り込まれ、ライブドアによるニッポン放送買収劇や鳥インフルエンザ、米国産牛肉の輸入禁止など時事用語が目を引く。ある教科書は、小泉純一郎前首相が進めた構造改革で「社会的格差がひろがり、フリーターや失業者の増大など新たな矛盾も生じた」と記述した。
情報化が進む中、大半の教科書が調べ学習として公的機関などのホームページのアドレスを記載。一方、メディアを批判的に読み解き、情報の真偽を見極める能力を意味する「メディアリテラシー」を身に付ける必要性を説く文章は、社会科のほか英語2や現代文のエッセーでも登場した。
常識を疑うなあ~、そこの出版会社。勉強したくないなら、無理して勉強させなくてもいいように思うのだけれど・・・。読み書きと計算できれば、十分に生きていけるだろうに。
それこそ、勉強する意思があるのに経済的な問題がある子供への無償の奨学金にでもそのお金を回せないのかと思ってしまう。でも、教科書会社も金儲けの為に、使ってもらえるように努力してるんでしょうね。だとしても、なんか悲しいお話ですね。