2013年09月29日

「ポンペイ・グラフィティ」本村 凌二 中央公論社

古代ローマ帝国が大好きな私としては、ポンペイに遺された落書きから、古代ローマ帝国の在りし日の生活が生き生きと再現され、描写されることを期待していたのですが・・・・物の見事にその期待は打ち破られました。

確かに、火山灰にうずもれたポンペイの落書きから、その背景となる社会生活や制度の有り様などを説明しているのですが、とにかくつまらないです。

新鮮な驚きも、遠い歴史に思いをはせるような好奇心さえも全くかきたてられません!

ダラダラとどうでもいいようなことを表面的に説明されていて、他のローマ帝国について書かれた本を読めば、それぐらい知ってるでしょっていうレベルの話ばかりで、落書きから、より一層深い考察に結びつくような内容は全くありません。

単なる暇を持て余した学者さんの自己満足、以外の何物でもないかと?
論文や大学の紀要なら、それでいいけど、わざわざ一般書として出版する意義さえ首を傾げたくなるレベルです。

本当に何の価値も私には見出せませんでした。

て、いうかチュニジアのバルドー美術館で世界一と言われるモザイク壁画を観たことがありますが、あそこにはモザイクで残された看板や広告みたいなものまであり、落書き並みもあったように記憶しています。

わざわざ、ポンペイである必然性さえも無いように思えてならないのですが・・・。

一通り、目を通してしまったのですが、結局、時間の無駄な一冊でした。
【目次】
1章 友に、公職を!
第2章 公務にふさわしい人々
第3章 民衆は見世物を熱望する
第4章 喜怒哀楽の生活風景
第5章 愛欲の街角
第6章 文字を学ぶ
第7章 落書きのなかの読み書き能力
ポンペイ・グラフィティ―落書きに刻むローマ人の素顔 (中公新書)(amazonリンク)
posted by alice-room at 00:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 歴史B】 | 更新情報をチェックする
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