
ジャンヌ・ダルクの遺骨は偽物で、エジプトのミイラ=研究者が発表
【時事ドットコムより、以下転載】あ~あ、なんか残念ですね! ジャンヌ・ダルクの骨の調査をすると聞いた時にはすっごく期待していただけに悲しい・・・。やっぱり聖遺物とかと一緒で偽物だったようです。ちぇっ!
フランスの法医学者が4日、「オルレアンの少女」と呼ばれる同国の国民的英雄、ジャンヌ・ダルクのものとして保管されている遺骨や遺物は偽物で、古代エジプトのミイラのものだと発表した。(写真は、ピラミッド広場に立つ金色のジャンヌ・ダルク像)
ジャンヌ・ダルクは、英国との100年戦争の際にオルレアンを解放するなど活躍したが、後に捕虜となり、1431年5月30日に19歳で異端者としてルーアンで火あぶりの刑に処された。1867年にパリの薬局の屋根裏部屋で、つぼに入った遺骨や遺物が発見され、シノンの博物館に保管されている。つぼには「オルレアンの少女、ジャンヌ・ダルクの火刑柱の下から発見された遺物」と記されていた。
しかし、英軍は後日に崇拝の対象になるのを恐れ、灰になるまで焼いて、その灰をセーヌ川にまくよう命じたといわれ、疑問を抱いたレイモン・ポワンカレ大学病院の法医学者フィリップ・シャリエ氏は、焦げたような茶色っぽい肋骨や遺物とされる焼けたような木片、布切れなどを電子顕微鏡、花粉検査などさまざまな方法で調査した。また、香水のにおいをかぎ分ける専門家2人の助けも借りた。
その結果、1979年以来、つぼを開けたことのない遺物に、ほのかな焼けたしっくいのにおいとバニラ臭があることが判明した。バニラ臭は遺体が腐敗する時に発生し、ミイラの場合は発生するが、火葬の場合は生じない。また、炭素検査で遺物が紀元前6-3世紀のものであることが分かった。松の花粉や樹脂も見つかった。松の樹脂はミイラの防腐保存に使われた。
これらのことから、同氏は遺骨や遺物はエジプトのミイラのものとみられると結論付けた。この研究は英科学誌ネイチャーに掲載される。 〔AFP=時事〕
お釈迦様の仏舎利だったら、インドのストゥーパとかに残ってるんじゃなかったっけ? なんか他のも気になってきてしまいますね。
ところで、ネイチャーの論文って無料で読めないのかな? 英文だったら是非読んでみたいところですけど。
これも上記の同じニュースです。ジャンヌ・ダルクの遺骨は偽物 鑑定はエジプトのミイラ。参考までに。
【asahi.comより転載】関連ブログ
英仏百年戦争で15世紀に活躍したフランスの女性戦士ジャンヌ・ダルクの「遺骨」が、実はエジプトのミイラのものであると考えられることがわかった。英科学誌ネイチャー(電子版)が4日、欧州の研究チームによる鑑定結果をニュースとして報じた。
英国側に捕らえられたジャンヌは1431年、火あぶりの刑に処せられた。同誌によると、「遺骨」は1867年にパリの薬局の屋根裏で見つかり、これまでトゥール大司教区の博物館に保管されてきたものだという。
フランスやスイスなどの研究者が昨年から調べたところ、においの特徴から「遺骨」は燃やされたものではないことがわかった。さらに放射性炭素による年代測定などの結果から、紀元前3~6世紀ごろにできたエジプトのミイラの一部だと判断されたという。
ジャンヌは1920年に聖人に列せられた。AP通信によると、研究チームの責任者は、ジャンヌを神格化する宗教的な目的で「遺骨」が持ち出されたと推測している。
偽物と暴かれたジャンヌ・ダルク~ネイチャーの記事
一番の大元であるニュースソースのネイチャーの記事はこちらです!!
ジャンヌ・ダルクの遺骨がテストされる
「ジャンヌ・ダルク」村松 剛 中央公論新社