
大判の本、写真がいっぱい、説明がいっぱい。でも、値段に比していうと決して買うだけの価値を見出せない。本書は昔の(実際は中世以降)ステンドグラスから近代ぐらいまでのものを中心に取り上げて多数の写真を載せて、個々の説明を施している。
でも写真は、はっきりと図像が見えるようにした為か、平板になってしまい、とってもつまらないものになってしまっている。photoshopで明るさとコントラストを上げて、シャープネスをきかすとこういうものによくなるのだけど、これではステンドグラスの素晴らしさが全く伝わらない。ちっとも美しくない。興醒めで悲しい限りです。
説明も個人的には中途半端で、もっと深いものを期待していると思いっきり裏切られる。値段にふさわしい内容とは思えない。非情に分厚いし、採り上げている作品は多いが、個人的には使えない本だった。ステンドグラスの写真を中心に目を通して、面白そうな部分を拾い読みだけしかしなかった。それでも退屈してしまうほど。う~ん・・・。
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「ロマネスクのステンドグラス」ルイ グロデッキ、黒江 光彦 岩波書店
「シャルトル大聖堂のステンドグラス」木俣 元一 中央公論美術出版
ゴシックのガラス絵 柳宗玄~「SD4」1965年4月より抜粋
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