読んでいてそれなりに面白く、史家としての著者の真面目な研究姿勢がにじみ出るような本であるが、う~ん、実はこの手の本は何冊か読んでいて、改めて新鮮な感動を覚えなかったりする。決して本書が良くないわけではないのですが、私にはちょっと何かが物足りないカンジがしてなりません。
ほらっ、私ってどちらかというと「聊斎志異」とか、そういう怪異を好む性情なんで、あまりに史実、史実してるとイマイチねぇ~。中途半端に歴史の本読んで知ってるだけに、知的好奇心がそそられなかったりする。残念! 別なテーマで著者の本だったら、もっと楽しく読めたかもしれない。
【目次】秦の始皇帝(amazonリンク)
第1章 奇貨居くべし―始皇帝は呂不韋の子か
第2章 逐客令―秦国の発展
第3章 統一への道―六国併合
第4章 天下統一―皇帝の誕生
第5章 咸陽―阿房宮と驪山陵
第6章 天下巡遊―刻石と『雲夢秦簡』
第7章 方士と儒生―封禅と焚書坑儒
第8章 祖竜死す―秦帝国の崩壊
終章 秦時の〓轢鑽―後世の始皇帝評価