

「低俗霊DAYDREAM」よりも絶対にこちらが面白い! それの源流にあたる「低俗霊狩り」の文庫版です。単行本で持っていたのですが、安かったので保存用に文庫も買ってしまった。しかし、この文庫版って単行本で未完に終わっていた部分を丸ごと削除していたりする。マジ、使えねぇ~よ。
個人的には古書店廻って、単行本で読みましょう。
さて、内容。
高校中退で美人、だけど胸がなくて副業でAV批評記事のライターなどまでやっている女除霊師が主人公。それなりの力量はあるようなのですが、担当する事案は何故かどれもこれもが、低級霊ではなくて低俗霊(要はエロ系)ばかり。人読んで『低俗霊ハンター』と呼ばれていたりする。
問題となる事件は、いじめやひきこもり等々、時代に即した今風のものだったりするのですが、正直どれも暗い。しかも救いようもないほど暗くて光が見えなかったりするのですが、微妙に暖かかったり、人間らしかったり、憎めなかったりして、そのギャップ故に不思議と気になるストーリーだったりする。結構、ハマリ系?
ちなみに、登場人物はどれもかなりキャラが立っている! 個人的にはかなり好きですが、一般向けはしないはず。ノーマル系の人は手を出さない方が無難。いわゆるホラーとか心霊関係のジャンルでしょうが、子供騙しの怪談とは異なり、良くも悪くも重くて引きづる話です。鬱の人は決して読んではいけません。
でも、なんか忘れられずに記憶に残る作品です。
低俗霊狩り (上)(amazonリンク)
低俗霊狩り (下)(amazonリンク)
関連ブログ
「低俗霊DAYDREAM」奥瀬 サキ 続川書店
未完の部分の「自動人形」でしたっけ?
あれはかなり後にヤングアニマルの増刊だか別冊だか、一冊だけ出た雑誌にあの直後からのエピソードの続きが50ページだか80ページだか忘れましたが、かなり投下されてました。
当時の私は続きはすぐ出る。単行本で買おうと思ってその雑誌を買わなかったのですが、ご存知のとおりに続編は未だに出ないままです。買っとけばよかったのにと後悔しているのでした。まあ、買ってても続きがでないのを今もうんうん唸っていたんでしょうけど(苦笑)
さらに余談ですが、低俗霊狩りのCDドラマなんてのが出てましたよね。
そっちには低俗霊DAYDREAMの主人公の崔樹深小姫も出てましたが、キャラとかちょっと違ってましたし、持ってた鬼縫も死者の鞭とかいうアイテムになってたし。パラレルなのかも知れません。
ちなみに声を当ててたのが魔魅が川村万梨阿で深小姫が林原めぐみでしたが、この二人はスレイヤーズ!でも組んでました。そしてそのスレイヤーズ!のキャラとはファッションセンスと体型とか逆の配置にしていて、自分的にかなり受けました。そーいうどうでもいいようなことを妙に覚えていたりします。
続き、もうでませんかねえ…低俗霊狩り…。
>未完の部分の「自動人形」でしたっけ?
うっ、そんなような感じがしますが、全然覚えていません。すみません、若い時から短期記憶(一夜漬け)しか定評の無い私です。
それもあって、ブログで書評つけているんですけどね・・・今でも過去に読んだ本をまた買って読んだりしてしまう・・・(ダメポ)。
>さらに余談ですが、低俗霊狩りのCDドラマなんてのが出てましたよね。
そうなんですか・・・! 知りませんでした。あのスレイヤーズの方達ですか、お声は。なつい!! そういやあ~スレイヤーズも私、途中までしかフォローしてなくて・・・(アセアセ)。
なんか、根気がないなあ~。
>続き、もうでませんかねえ…低俗霊狩り…。
難しいですよねぇ~、たぶん。著者さん書くのは、マイナー系ばかりだったような気がしますし、イマイチ暗くて重くて、一般受けは弱そうですし・・・。
でも、それが好きなんですけどね。奥瀬氏の本は、他にも何冊か持ってますが、どれもマイナー系だったような・・・?
でも、読んでみたいですね。本当に。