2007年04月30日

「ゆびさきミルクティー」1~7巻 宮野ともちか 白泉社

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雑誌に連載しているのをずっと読んでいて、その時から大好きだったんですが、改めて単行本で読んでも最高!! 

久しぶりにこうなんていうか、胸が切ない感じを覚えました。いやあ~それこそ大昔に味わったっきり、完全に忘れていた感覚とでも申しましょうか? もう、今となっては絶対に味わえない想いですね。学生時代(やっぱり高校生以下かな?)限定のものなんでしょう、きっと・・・。

粗筋を書いてしまうと読む楽しさを奪ってしまいかねませんので状況設定だけ少し紹介しておきます。

主人公は、高校生で華奢で繊細な少年なんだけど・・・これが実は女装が趣味。しかも&しかも素敵なことに、その女装が非常に似合っていて美少女になってしまったりする。

その少年がふとしたことで仲良くなる成績が学年一番の優等生で、クラス1無口な眼鏡っ娘。そして、その少年の幼馴染で2歳年下の女子中学生の三角関係+αの恋愛模様。

思春期特有の揺れ動いていて不安定で儚く、それでいて夢想的で、ともすれば潔癖症。ヘンに思いやり、過剰に反応し、悪気もないのにお互いに傷つき合う。

まっ、有り得ないんだけど、有り得そうな危うくて脆い人間関係とかが絶妙のバランスで描かれていたりします。こういうのって結構好きだったりする。少しだけ白倉由美の漫画に似ているかな?あれほど、精神の境をギリギリまでいかないけど、かなり好きな繊細さです。

少年漫画というよりも、この精神性の描き方は少女漫画のノリ。今となっては絶対に経験できない一瞬の煌きのような儚さがたまりません。未だに夢見ていたい方にお薦めです。お約束ですが、それが自然に表現されているのも本当に素敵な作品♪

個人的にも、やはり眼鏡っ娘は素晴らしいかと。最近、眼鏡かけてる異性の友達がいなくて寂しいなあ~(溜息ってオイ!)。

ゆびさきミルクティー(1)(amazonリンク)
ラベル:コミック 漫画
posted by alice-room at 23:44| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【漫画 アニメ】 | 更新情報をチェックする
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