

2ちゃんのプログラマのスレにあったので読んでみました。
まあ、元SEの肩書きなら、私も持ったことがあるので少しだけ一般人よりは予備知識がある状態で読んでます。
でも、実際はこんなものじゃないかなあ~と思う。
かつてソフトウェアハウスで働いたことがあるが、バグというかそれ以前に仕様通りの機能が実装されてないのを知ったまま、プレスリリースしたからと発売。
「修正パッチで実装すればいいから~」という、そういう業界ですもんねぇ~。
まともな神経してたら目が点になりますが、今時のモバイル関係なんて、それに更に輪をかけた酷さでしょうし・・・・。押して知るべしって感じですね。
本書は基本、あるあるで書かれたラノベになっています。
よく言われますが、まともな業界ではないですね。過労で潰れたり、欝で会社に来なくなったり、担当者が逃げる、プロジェクトが炎上、デスマとかまあ、当たり前過ぎる現実だったりする。
本作では就職に失敗して、藁にもすがる思いでまさにブラック企業たるシステム開発に就職してしまった可哀想な青年が主人公。そしてそのブラック企業で美少女の上長と出会うのだけれど・・・。
とってもベタなツンデレだったりする。
舞台がシステム業界という点だけが特筆すべき特徴です。
ただ、それを差し引いてもありきたりではあってもそれなりに面白いです。
個人的に嫌いではないです。(だから、そのまま2巻目に突入した訳ですが・・・)
2巻目に至っては、開発と運用の対立。
これも本当に良くある話だしねぇ~。まさに自分の経験でも当てはまってるか・・・と。
実際、UATも開発部署で確認しないまま、ベンダーが持ってきたものを現場でテストさせる神経が分かりません?常識を疑う?ベンダーコントロールが本当に出来ているのかは別にしても、テスト環境とテスト自体を自ら確認しないまま、他部署に投げる・・・。誰も責任を取らず、無意味なエビデンスばかり残しても・・・。
で、担当者はいつのまにか消えていって残らない・・・。
私も早々に消えられるように準備しないと。
書評書く前に、職務経歴書のupdateをせねば!
と痛切に思う今日この頃でした。
舞台設定以外は、ラノベの王道をいってますので、それなりに続編出てるんですねぇ~。
ちょっと驚きました。少し読んでみたい気が・・・私も。
ちなみに・・・2巻目の運用の娘が可愛いです。
そういう子がいるなら、つまらない職場でも頑張れるのですが・・・あ~、月曜日会社行きたくない!!
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