著者自身が書かれているように、あくまでも戯言シリーズの舞台裏、楽屋オチ(?)、制作秘話等の内輪向けのかなりディープな内容になっています。戯言シリーズを骨の髄までしゃぶりたいとか、そういう方向けの本のように思います。私は、そこそこ楽しめましたが、本作品と比較するとあくまでも余技、オマケ的な存在です。それを分かったうえで読まないと無駄な出費になります。ただ、分かって楽しめる方には悪くないと思います。
そうそう、戯言シリーズの美味しいところが、完全にネタバレ前提で説明されていますのでくれぐれもシリーズ完結まで読破してから、本書に手を出すこと。順番を間違えると、全てが台無しになります。著者が一番心配されていて、その為に袋とじになってます。ご注意を!!
でもって、本書の内容を具体的に書いたら、それこそ更なる興醒めになりますので勿論、それは控えますが、問題がない範囲で本書を読んで初めて知ったことなど。
○<十三階段>の参加資格は眼鏡。狐さんは眼鏡フェチ。上記の点だけで、私は本書を読んで良かったと思います(爆笑)。非常に寛容な心の持ち主でギャグとして笑い飛ばせる方なら、本書を楽しめるかと思います。シリアスに捉えるとキツイので避けた方が無難です。
○戯言遣いは、一番のツンデレ。
○巻末の漫画、「姫ちゃんとのあやとり」←ベタベタなネタだけど私は好き!!
あとね、西尾さんって創作ペースが驚異的に速いんですね。一日に100枚とか200枚って、おみそれいたしました。う~ん、私は遅過ぎるな、文章書くの。なんか、反省。
それと・・・。ストーリーが異なる没原稿がだいぶあるようです。プロとしては、絶対に出版してくれないんでしょうけど。そちらも出来れば読んでみたいですねぇ~。だいぶ世界観が変わってきて、実に(!)面白そう。
なお、本書内ではりすか等の他の西尾氏の作品についても若干の言及あり。
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本書は、確かにマニア向けの楽しい本ですね。(笑)「姫ちゃんとのあやとり」は、僕も好きです。
>私は遅過ぎるな、文章書くの。なんか、反省。
alice-roomさんのペースで遅いのなら、僕などは超超遅筆ですね。(笑)
TBさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
私の場合、今時間があるうえに、思いつくままにほとんど読み直したり、校正なしで書いていてこの速度ですので・・・。
今度、一日に原稿用紙100枚とかノルマ決めて無理矢理に小説書いてみようかと思っています。なんか目標がないと、書けないんですよねぇ~。中途半端で終わった小説もどきばかりが多くて・・・(鬱)。一度くらい完結させてみたい!