
【目次】まあ、昨今の非常に多くある下町の大衆居酒屋の食べ歩き(グルメ?)本。
「プロローグ」と―まずは浅草橋の名店へ
阿佐ヶ谷「立呑風太くん」のもつ煮
小岩の「dada」でダダ話の一夜
新橋地下街迷路くぐり
「煮込み激戦区」京成・立石へ行こう!
浅草「煮込み街道」巡礼
赤羽の居酒屋で羽を伸ばす
何度も来たい北千住
森下、門仲「モツの細道」を巡る
世界の一等地・銀座で煮込み?
上野・山下、煮込みを食べに
昨今のブームがくやしい神楽坂
三ノ輪から日本堤へ・・・夜は深い
「ニコミ王子」を求めて王子へ
立石再訪、危うし「呑んべ横丁」
並じゃないこの濃さ、八広から鐘ヶ淵へ
煮込みにひかれて曳船めぐり
各駅停車のクロスロード・町屋で煮込み
絶賛!大井町の飲み屋横丁
三ノ輪再訪
締めは浅草で吉田類さんと
あとがき
著者のサイン入りとおぼしき本が古書店で売られていたので、中身が気になったので買ってみました。
サインは全く興味なし。
食べ歩きのエッセイというか、ネットでいうならチラ裏とかいう内容ですが、嫌いではないです。
あくまでも自分主体の感性で、その時、その場で、著者が感じたことをさりげなく書き連ねている感じがいいと思います。本書を読んでると、確かにふらっとどっか入ってもつ煮でも食べたくなりますね(笑)。
著者も古書店好きらしく、待ち合わせに古書店とか、文中のちょっとした説明でいろんな他の方の作品での描写なんかにも軽く触れているのがまた自然な感じで良い(酔い)かと。
もっとも私には興味の無い本が多そうですけどね・・・。
完全に傾向は違うな。
まあ、それは別にどうでも良くて、とにかくぶらつくのが好きな方なんでしょうね。
今回の煮込みはあくまでも、本とか雑誌としての企画として出した案と書かれていて、特に煮込み自体に格別の思い入れがあるわけではないとのことですが、それはそれでいいんじゃないかと。
本書はほんとに緩い、酒飲みオヤジが大衆酒場でオダをあげているチラ裏を文章にしたレベルです。
実際に書くのは、そういう訳にはいかないのを分かったうえであえてそのレベルとして読んでいい本かと。
何かを求めて読むたぐいではありませんが、雰囲気が伝わります。生々しく。
(ココ大切!)
書かれている煮込みもおそらく私が食べたら、美味しいとは思わないものも結構ありそう。
値段も必ずしも安いものばかりではないしね。著者もそういう基準で選んでないし、書いてもないと書かれてますし。
お店は参考程度に。
ただ、町歩きしていて酒場に辿り着く辺りはいい感じです。
実際にお店があってもそこに入るのってなかなか勇気がいるお店って多いじゃないですか?
浅草の伝法院辺りのもよく前を通るがどこかに入った記憶がない。
神谷バーは昔からよく行ったけれど、あそこはベタだもんね。
浅草橋とか王子とか食事に入れても、飲みに行くのはなかなかハードル高いっすよ!ホント!
新宿の思い出横丁なんかはメジャー過ぎて本書では出てきませんが、あそこは何軒か行ったぐらいですねぇ~。今度、どっかお店を開拓してみたいもんです。
今週末、まあ、それ系の店で待ち合わせしてホルモンの刺し盛りとか食べようっと。
他にもどっか是非、新しいお店を開拓したいものです。
あっ、お腹すいてきちゃった。
なんかつまんで酒飲んで寝ちゃおうっと。
お休みなさい。
そうそう、最近、古典酒場なんてしゃれた表現のグルメ雑誌というか待ち歩き雑誌で特集あるけれど、なんか無理している感じがしないでもないなあ~。普通の大衆酒場でいいんじゃないかと思うんだけれどねぇ~。
本書、最初のところでとうとうと自分語りっぽく話している部分は、正直かなりうざい。
著者なんてどうでもいいんだけれど・・・いうのが読者の気持ちで読むのを止めようかと思ったけれど、その後はそういううざさが無くなるので、普通に軽く読み飛ばして読了できます。
まあ、そこで我慢できなければ、無理して読むほどの本ではないです。
基本、雑文ってやつです。
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