
素人からプロのSEに!誰でもなれる(?)シリーズ3作目となります。
今回はRFP(Request For Proposal)がテーマで、提案営業ってことらしいです。
私のようになんちゃってSEとかを数ヶ月しか経験しないで、企画屋さん畑でノラリクラリと生きている存在には、結構、面白いです!
あいみつはまあ、とりますが、今まで自社にかかわったことのないシステム屋さんと仕事するのって、すっごい面倒なんですよねぇ~。既存の取引先なら、あうんの呼吸で言わなくても必要なことはやってくれるし、追加の保守もゴニョゴニュしてくれるし、用件定義から何から何まで、言わなくてもこちらの業務上のポイントをしっかりおさえたものを作ってくれるのですが・・・。
そりゃ、あくまでもベンダーコントロールが出来ていたらの話。
業務委託とか他のものでも同様でしょうが細部は専門家に任せてもいいでしょうが、本質的な部分はきっちり自社(自分)で理解していなければ、そりゃ、なめられるし、手を抜かれるでしょう。
長期的なコスト削減策や自社の強みをより伸ばしていく、そ~んなこと、絶対に出来ません。
人任せでは何事もならないってのはあるかと思います。
当たり前過ぎる話だし、実際、既存の業者を全面的に入れ替えようとしたら、単純に死ぬる話になりますが、最初は費用が安いものの、長期的には高くなるんですけれどねぇ~。
上が短期的利益の増大に視点を置くなら、そりゃ、長期的なコスト低減になっても短期的には費用が嵩むことなんて、誰もやりたがらないですからねぇ~。数年で上が入れ替わる以上、当事者にはそれが合理的判断に基づく合理的行動であるものも事実だからなあ~。
さて、作品の話に戻る。
顧客にとって望ましく、また自らの仕事して可能な限り最善を尽くした仕事をする、誰もがそれを望むけれど、実際にはすべての仕事においてはそれは無理なのも真実。
時には時間外やプライベートを削っても・・・というそれは分かるのですが、やはりブラック企業かと。
自分の能力向上の為に、スキルUPの為に・・・自分のプライベートを削って自己啓発。
それも分かるし、悪くないし、時には必要なのも認めるけれど、でも・・・自分の為でなければ、それはブラックだよね。
基本、大体の仕事は替えがきくのものだし、またそうでなければ、組織として困るからね。
成果物の質、水準が低下するだけでとりあえずは、お茶を濁すことはできたりする。
ただ、それがあちこちで、継続して起ってくるようになったら、もうそれは終わってしまった組織だったりする。良くいっても縮小均衡ぐらいでしょう。
小さなソフトハウスでも現場で経験積んで使える奴になれば、上への脱出可能という話も良く聞きますねぇ~この業界は。
2ちゃんのプログラマースレとかでも、よくそんな話が出てたりしますが、個人的にはシステム関係からは距離おきたいですね。大変だもん。
どんな仕事でも大変さはありますが、不規則な生活はやはり歳と共に辛いでしょうしね。
技術にキャッチアップしていくよりは、不変且つ汎用的なスキルの方がいいのかなあ~。
職務経歴書を書きながら、本書を読んでいると事務仕事ながら、自分ももっと先のある仕事をしたいなあ~と切に思ったりする。もう、今の仕事はもう十分なような気がします。
自由に采配できないし、サポート役の仕事も飽きた。
愚痴言いつつも、まずは目の前の仕事をこなしながら、チャンスを作り出していかないといけないなあ~と思ったりしました。本書は読み物ですからね、ハッピーエンドってので良かったと思います。
実際はまず有り得ないし、合理的な行動とは思いませんけれどね。
エンターテイメントとして十分に面白かったです♪
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