
主人公は超能力者の小学生3人。いろいろな意味で、素直でかわいげのある子供、というイメージと正反対の存在が国家機関から育成保護されながら、その代償として数々の事件や問題を解決していく。
この大枠設定の中で、実にうま~く人々の交流を描き出しています。作者は「ゴーストスイーパー美神」で有名な椎名氏で、正統派的なストーリーながらきっちりと楽しめる漫画が描かれています。
イマイチ高い評価は聞かれませんが、完成度はかなり高い作品だと思います。私は椎名氏の作品が好きで他のもほとんど読んでますが、これも面白いと思いますよ~。
貴重なエスパーを囲い込むことで優位に立とうとする国家組織と、心が読めたり、大人の思惑をイヤというほど知って、スレてしまった少女のエスパー達。彼らを監督する上司も普通ならば、エスパーの能力を恐れるが故に、距離を置こうとするのに、彼らをあくまでも普通の子供として扱おうとする直属上司の存在。やがて、その上司だけには心を許し始めるエスパー達。
まあ、ベタな設定であり、基本中の基本路線なのですが、出来がいいので十分に面白かったりする。最近、ありがちなヘンに歪んだり、屈折した作品ではないので素直に楽しめます。
絶対可憐チルドレン(1)