2007年06月04日

「続・下町酒場巡礼」大川渉、宮前栄、平岡海人 四谷ラウンド

う~ん、先日読んだ本の続編であるが、さすがに飽きてきたというのが正直な感想。前回と全く同じノリで著者達が実際に見聞した失われゆく大衆酒場への限りない思いを胸に描いた体験記。まあ、人情に訴えかけるようなところは、本書にもあるのだけれど、似たような話が多くなり、それに反比例するように酒場自体がイマイチに感じられてきた。

具体的に言うと、酒の肴があまり美味しそうではない。安くて美味しい大衆酒場なら、嬉しいが、ただ安いだけでつまらない肴で酒を飲まされるなら、そういう店には行きたくない! たとえ、どんなに風情があっても!

なんか今回はそんなふうに感じてしまうお店が多かった。ネタ切れだろうか・・・、本書はあまり面白くない。看板だけ見たことのあった店を見つけたが、私の経験からでは、どう見ても美味しくなさそうだった。ふと、本書で紹介されている店って本当に、なんらかの価値があるのか・・・疑問が浮かんできてしまったのも事実。だけどねぇ~???

前の本は、読んでもいいけど、本書まで読む必要はなかったなあ~と思いました。お勧めしない本です。
【目次】
第1章 人情話を肴に今宵は憩う
第2章 こだわりに酔い、酒に酔い
第3章 立ち飲みブルースが聞こえる
第4章 わが麗し、セピア色の本格派
第5章 もつ焼きの煙が目にしみる
第6章 大衆食堂に懐かしい風が吹く
第7章 ふらふらと夕暮れ逍遙
続・下町酒場巡礼(amazonリンク)

関連ブログ
「下町酒場巡礼」大川渉、宮前栄、平岡海人 筑摩書房
「酒の肴・抱樽酒話」青木 正児 岩波書店
ラベル:書評 大衆酒場
posted by alice-room at 18:54| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 未分類A】 | 更新情報をチェックする
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