2016年07月16日

「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」ウンベルト・ エーコ  CCCメディアハウス

先日エーコの亡くなったニュースを知った時、蜷川さんが亡くなったニュースを聞いた時もそうでしたがみんな改めて人って死んでいくんだなあ~と思いました。

ただ、エーコの書く本を読んでいて面白いと思った本はほとんどなかったような気がします。映画になった「薔薇の名前」は映画が良くて原作読んだけれど・・・原作はね?

作者も映画はね?ってことを言ってたようですが・・・。

ただ、私の関心を惹くテーマを取り扱った題材で書かれる本が多くて、つい手に取ってしまったりする。
この本も正直読んでつまらないんだろうなあ~と思いながら、読み始めました。

まして私の嫌いな対談集だし・・・ね。

それなのに、予想に反して本書は結構興味深かったです。
出てくる本や本にまつわる関連情報もさることながら、単純に読んでいて面白かったです。
図書館で借りた本でしたがこれは購入して手元に置いておく予定。

【目次】
序文
本は死なない
耐久メディアほどはかないものはない
鶏が道を横切らなくなるのには一世紀かかった
ワーテルローの戦いの参戦者全員の名前を列挙すること
落選者たちの復活戦
今日出版される本はいずれもポスト・インキュナビュラである
是が非でも私たちのもとに届くことを望んだ書物たち
過去についての我々の知識は、馬鹿や間抜けや敵が書いたものに由来している
何によっても止められない自己顕示
珍説愚説礼賛
インターネット、あるいは「記憶抹殺刑」の不可能性
炎による検閲
我々が読まなかったすべての本
祭壇上のミサ典書、「地獄」にかくまわれた非公開本
死んだあと蔵書をどうするか
訳者あとがき 本の世界はあたたかい
主要著作一覧
もうすぐ絶滅するという紙の書物について(amazonリンク)
posted by alice-room at 14:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 小説A】 | 更新情報をチェックする
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