タイトルに思わせぶりな「図書館」「アレクサンドリア」といった単語に釣られて、手に取った次第。
確かに舞台は図書館、犯罪関係者限定且つ御用達の図書館という設定なのですが・・・・アレクサンドリアの部分は本当に思わせぶりなだけで何の意味もない。勿論、設定にも何の関係もない完全なるバズワード。
図書館といいながらも何故か本を売るし、犯罪者用の書店では思わせぶりにできないからという、タイトルが完全に意味のないものとなっていたりする。
一応、謎解きミステリーらしいのですが、謎を解くワトソン君に無理があり過ぎて、違和感が半端なかったりする。
読んでいる時は、その違和感が目立つものではなく、先を読もうとする気持ちを継続できるだけのものはあるのですが、読後感が何にもないほど空虚で悲しい。
勿論、謎解き後の犯罪の理由が説明されても、すみません、私意味が分かりません。
なんかストーリー的には分かったようになっていますが、これ、駄作でしょ。ぶっちゃけ言って。
出てくる人物が犯罪者という特殊性を帯びたカテゴリーに絞り込んでも全然それが生かされているように思えないんですが・・・。個々の粗探しをして、そこを指摘するとかまではしませんが、ミステリーファンに怒られると思う。
そもそも、本作でラノベの意味ないしねぇ~。
何でもいいんですが面白い作品が読みたかったです。
犯罪者書館アレクサンドリア ~殺人鬼はパピルスの森にいる~ (メディアワークス文庫)(amazonリンク)
2016年10月28日
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