
埼玉には「蔵つくりの街」として有名な川越があるのですが、実はあそこの蔵は全てが昔からの本物の蔵というわけではない。観光地として整備するようになってから、蔵っぽく作った商売用の蔵が結構あったりする。なんせ学生時代、毎日通っていたから嫌でも覚えている。
それは置いといて。蔵で有名な川越よりも、私の実感からすると、こうやってハイキングしている道中にある蔵の方がはるかに多いし、興味深い。蔵の街としては、『小川』の方が絶対上だと思うんだけどなあ~。
確かに川越は一箇所に集中していて、観光し易いうえに、小川は『和紙の町』として売り出しているから、あえて蔵を前面にしないのだろうけど、もったいないような気がしてならない。もっともそれぞれの蔵が離れているから、バスか何かで廻らないと観光として成立しないのかもしれないが・・・。ちょっとした独り言でした。

これ、みんな別の蔵だからなあ~。思ったよりもみんな綺麗なのは、今も随時壁を塗りなおしているんだろうね。

ちょっと珍しい植物。なんだろう、生まれて初めて見ました。まるで海の中の天草みたい。この色といい、ちょっと驚いたのでデジカメでパチリ。


それぞれ同じ蔵を横と正面から写したもの。オーソドックスな感じの蔵ですね。

実は左脇は普通のガソリンスタンドで、ここの土蔵は同じ敷地内にあり、備品の倉庫として使われているみたいです。
なんか物凄~く普通にガソリンスタンドの一部となっているんだけど、これって珍しくない? 分かりにくいけど、土蔵の中に給油の機械とかも置かれているのにビックリ!? でも、これたぶん物置だよね。まさか土蔵の中で給油しているはずはないから、古くて使わなくなったものを倉庫として置いているのだろう。

同じ土蔵を反対側から写してみました。窓の位置が高くて小さめですね。

家の中に何気なく埋もれた感じの蔵。

これって、元々蔵だったものを住居に転用したのでしょうか? 白壁と屋根の上の2つの出っ張りが変わってます。一階と二階がそれぞれ反対方向にだいぶ斜めになっているのは、初めからこういうつくりなのかな? かなり面白い感じです。

これまた正統派な土蔵ですよね。扉の赤茶けて塗られた金属がまた、いい味出してます。

窓のところの色が違う~。

酒造『清雲』の土蔵です。見学もできるみたいです。今回は足が既に痛くなっていたので残念ながら、パスしました。今度改めて行こうっと!
小川は「和紙の里」として知られていますが、その理由の一つに豊富に流れる綺麗な小川が挙げられます。水がイイということは、当然酒作りにも好ましい条件であり、老舗の酒造メーカーも結構あります。
この清雲は、実にバランスの良い日本酒で私的には埼玉の中では一押しかなあ~。これ以外に「天覧山」という純米吟醸も美味しいのですが、普段飲む日本酒は、基本的のこの「清雲」の純米吟醸がお薦め!!
和食とよく合うので機会があれば是非お薦めです。洗練されているけど、新潟の某酒のようにすっきりし過ぎて酒の濃厚な旨みを損なうほどではないので冷蔵庫でよく冷やして飲むと、これがまたいけるんです。手作りの塩辛とか豆べいとかと一緒だと、日本人としての幸福をつくづく感じます(満面の笑み)。

これも酒造清雲の土蔵です。

これは町中の洋品店かな? なかなか年季の入った建物ですが、建築として面白いですよね。こういうのが流行った時代があったそうですから。


もう、本当に普通にあって、普通に使われている単なる倉庫として町の風景に溶け込んでる土蔵です。大袈裟な観光、観光していないのがスキ。

八坂神社だったと思います。京都の八坂さんから勧請に勧請を重ねたものでしょう。よくある神社ではありますが、これって写真の縦横比を修正したものではありませんよ!
妙に縦長に伸ばされているこの姿も、珍しいですよね。一瞬、『えっ!』て思いましたもん。なんかコンパクトでスリムな現代的な神社です。ある意味、日本的って感じです。

酒造武蔵鶴の土蔵です。こちらも酒造メーカーさん、「武蔵鶴」ってかなりどよ~んてする昔の感じのお酒です。他にも埼玉の近くの酒でいうと「帝松」とか「剣菱」だったかな?あの系統。
味的には無骨過ぎて、ちょっと私の趣味ではありませんね。埼玉って日本全体からみても何気に日本酒の数が多く、一時、日本酒に凝っていたときに関東の地酒も一通り、飲みまくりましたが、埼玉は美味しい方だと思います。東京の酒は個人的には美味しいと思いません。関東近郊はほとんどいまいち。以前は関西以西の「綾菊」とか「琵琶長寿」とかが好きでしたね。最近、飲んでないから、美味しいままか分かりませんけどね。(よく言われることですが、有名になった日本酒は必ず味が落ちるような気がします)
最後に酒の話で終わるのもなんですが、今回はずいぶんとしっかり山を歩いた気がします。鎌倉のハイキングコースなんかよりは、はるかにハードです。でも、手入れが行き届いてきちんと整備されていましたよ。
その証拠に山道で今回はほとんど人と会いませんでしたが、蜘蛛の巣が張ってありません。せいぜい、一本の糸があるだけでしたから、絶えず人が通っている何よりの証拠です。数日人が通らないと蜘蛛はすぐにしっかりとして蜘蛛の巣をこしらえてしまいますからね。
倒木などもきちんと道から除けられていました。安心して歩ける道ですね。山道は自分で歩くしかありませんが、平地に降りれば一時間に一本くらい、バスも通っているので途中で歩けなくなった人はそれも利用できます。私は意地でもバスに乗らなかったけど。
総論、やっぱり歩くのってイイです。精神的にイイ♪ 人は生きていると何かと悩みがありますし、私の周囲の友人も何人も精神的に参っている人がいますが、こんなちょっとしたハイキングでも気分はかなり高揚します。変なドラッグなどつかわなくても脳内麻薬でナチュラル・ハイになれますよ~(笑)。
皆さんにもお薦めです。もう少ししたら、水泳によるナチュラル・ハイもまた楽しいんですけどね。
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土蔵を追って散歩。楽しそうです。
私は今日は一時間ほど歩いてきただけですが、気持ちよかった。
やっぱり自然はいいです。何故か元気になれるような気がします(笑顔)。
たまたま検索中にこちらに行き当たり、小川町散策の記事を読ませていただきました(八宮神社などの記事も拝読しました)。
「土蔵巡りの旅」とのこと。記事中に掲載されている蔵の多く(街中のものですが)を普段目にして暮らしております。
山の方から街中まで歩かれたようで、写真の蔵にもそのことがあらわれていますね。郊外に多い「壁と屋根の間に風通しの隙間があるタイプ」、街中に多い「風通しの隙間のないタイプ」。後者には、「しっくい塗りの土蔵」と「大谷石造りの蔵」。
おっしゃる通り蔵は多いのですが、川越のようにかたまっていないので「蔵の町」として売り出すのはなかなか難しいでしょうね。
街中はドーナツ化現象もあって、古い建物が次々に消えて行っています。それでもまだいくらかは町並みも残っていると言えるのではないかと思います。
こんど歩かれるときは街中の裏通りを探検されてはいかがでしょうか? 街中蔵は多くが裏通りに面して建てられているので。
唐突に長文の書き込みで失礼致しました。私も街歩きが好きなもので、つい…。
それでは、これからも楽しい散策を。
地元で暮らされている方からコメントを頂けて、とっても嬉しいです。何気に私も小川の近くですが、今まで全く意識していなかったのでこんなにも蔵がある町とは知りませんでした。
時々小川に行っても、気付いていなかった自分のうかさがお恥ずかしいです(赤面)。
蔵の種類まで教えて頂いてどうも有り難うございます。蔵は結構好きで旅先で見かけると必ず写真を撮ったりするものの、何も知らなかったので大変興味深かったです!(笑顔)
>こんど歩かれるときは街中の裏通りを探検されてはいかがでしょうか?
はい、今度はその辺を意識して町歩きを楽しみたいと思います。実に、楽しみです♪
通りすがりの小川人さんも、素敵な散策を楽しんで下さ~い。お互いに気付かないまま、町中ですれ違ったりしているかもしれませんね(笑)。