2016年12月30日

「古本屋ツアー・イン・ジャパン それから」小山 力也 原書房

古書店探訪の本ということでいつものノリで読んでいると、本屋に関する情報はさておき、そのお店での取り扱いジャンル、というか具体的な書名があまり載っていないのが最初、気になった。

ジャンルはちゃんと書いてあるものの、何というか古書を買う人向けの話というよりは古書店に行くこと自体、古書店の存在確認自体が目的で、古書を買うのはその余禄的な位置付けになっているような気がします。

著者はちゃんと本を買い、自分の求める本を格安で購入できた際には書名とその感動を率直に書かれているのですが、それ自体は本書の主眼ではないのですね。本書はシリーズ的になっていて先行する本があるようですが、私は本書からいきなり読み始めたので後書きを読んで、その辺の著者の古本屋ツアーの起点をようやく理解しました。

逆に、そこが分かると本書の読み方も自ずと変わってくるかと思われます。
読んでる最中にも思いましたが、とにかく行動力が半端無いです。

私も旅行や出掛けた際に、古書店や本屋を見かけると海外とかでも必ず覗いたりするタチで、読めもしないチェコ語の本とか買ったりしてましたし、国内の地方でも地元の図書館に入って蔵書チェックしたりなんかもよくしていましたが、本書の著者は次元が違います。

古書店の有する蔵書の量や質にはこだわらず、古書を商っている、その1点だけで交通費と時間という膨大な労力をかけて、ひたすら古書店を探し、訪れる。いやあ〜シンプルだけどなかなかここまでは出来ません!

いわゆる古書店を扱った本というジャンルもここまで来たか、という感のある本です。
かなり一気に読了しました。

当初、つまんないというか物足りない気持ちで読み始めましたが、これはこれでアリだと思います。
知っている本屋も何軒か出てきて、懐かしい気持ちを持ったりね。
人それぞれ、古書店にもいろんな楽しみ方があるのだなあ〜とある種の感慨を頂きます。

人に勧めはしないけれど、私はこういうのも嫌いではないです。
【目次】
特別編 古本屋ツアー・イン・お宅
第1部 北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄
特別編 古本屋ツアー・イン・旧江戸川乱歩邸&土蔵
第2部 東京
どひゃっほう録 あの日この日出会えた本
古本屋ツアー・イン・ジャパン(二〇一〇‐二〇一四)
巻末付録 古本屋全国ツアー・リスト2008‐2015

古本屋ツアー・イン・ジャパン それから(amazonリンク)

そうそう、著者のブログはこちらです。
古本屋ツアー・イン・ジャパン
こちらのブログは凄いです!!

ブログ内関連記事
「古書ワンダーランド1」横田順弥 平凡社
「古本屋さんの謎」岡崎 武志 同朋舎
「古書法楽」出久根 達郎 中公文庫
「古書街を歩く」紀田 順一郎  新潮社
「ヨーロッパ古書紀行」文車の会 文化出版局
「ニューヨークの古本屋」常盤新平 白水社
「ぶらぶらヂンヂン古書の旅」北尾トロ 風塵社
古本屋は海を超えた〜日経新聞 2008年1月21日より
「世界の古書店U」川成 洋 丸善
「古本屋の来客簿」高橋輝次 燃焼社
「神保町の虫」池谷 伊佐夫 東京書籍
「古本的」坪内 祐三 毎日新聞社
「関西赤貧古本道」山本 善行 新潮社
「古書店めぐりは夫婦で」ローレンス ゴールドストーン, ナンシー ゴールドストーン 早川書房
「世界古本探しの旅」朝日新聞社
「本の国の王様」リチャード ブース 創元社
「古本道場」角田 光代、岡崎 武志 ポプラ社
「神田神保町とヘイ・オン・ワイ」大内田鶴子、 小山騰、藤田弘夫、熊田俊郎 編集 東信堂
「本棚探偵の冒険」喜国雅彦 双葉社
「ブックハンターの冒険」牧真司 学陽書房
「愛書狂」鹿島茂 角川春樹事務所
「それでも古書を買いました」鹿島 茂 白水社
「ある愛書狂の告白」ジョン・バクスター 晶文社
posted by alice−room at 07:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 本】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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