2017年01月14日

「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」ロバート キヨサキ 筑摩書房

この金持ち父さん貧乏父さんシリーズは、ご多聞に漏れず私も何冊も読んでいるが本書もその中の一冊。

読んでいるとやる気になるし、やれる気になる、自己啓発系の本です。
たま~に読むと、改めて考えなきゃねって思わせてくれるだけの刺激はある本です。

キャッシュを生み出す資産を買え、レバレッジを利かせて資産を増やすスピードを上げろ、出来ない自分ではなく出来る自分をイメージする、とかある意味、正論ではあるが、どうしてもたまたま不動産投資で当たった人が自分の幸運を自分の努力の成果として過剰評価しているきらいが無きにしも非ず。

紙の資産をあまり肯定的に捉えない、という視点も正直どうかと思ったりします。まあ、個人的にバフェット信者(?)の私が言うのだから、それはそれで偏っている可能性もあるんですけれどね。

個人的には高校生から債券・株式投資をして去年まで通算でも余裕で黒字達成して、現在の我が家も投資で儲けた資金での支払い分がかなりを占めているので、個人的な感想も当然偏っているんだけれど・・・おお~凄いなあ~見習わなければと思う面も多々ある反面、かなり猜疑心を抱かせる独り善がりな自己肯定論的な投資手法にはちょっと距離を置いて読んでいる自分がいたりします。

まあ、本文でいうところの「私は〇〇できません」という人達に該当しちゃうのかもしれませんが、たかが金銭的成功だけで人生に成功したような価値観が本文中に散見されるのが最近、目についてしまいます。

一応、個人的には自分で会社も興したし(失敗してしめたけど)、株式・債券・デリバティブ投資もやったし、不動産は自宅を買っただけで、不動産投資はこれからの目標なのですが、それなりにチャレンジしているつもりではあるのですが・・・本書の手法、考え方への全面的な肯定派にはなれないなあ、どうやっても。

ビジネスとか社会貢献とか言っても所詮、金儲けであり、それ以上でもそれ以下でもないし、他人がどういう評価をしようとされようと関係ないかと思うのですが、成り上がり的な価値観を強要されるのは浅ましさが正直感じられて苦手かもしれません。

既成概念に囚われず、やれると信じて試行錯誤し、学習し、創意工夫していくのは素晴らしいのですが、それを見返してやる、的なハングリー精神語られても冷めてしまいます。

ただ、何か感じたら、迷うのもありだと思いますが、何かしらの行動につなげていかないと人はそこで止まってしまうのも事実。私も今年から数年は不動産投資の勉強をして、これから起こるであろう不動産市場の暴落を指折り数えて待ちましょう!!

それまでに勉強したり、調べておくべきことはいくらでもありますしね。株は昨年すべて現金化したので現在、キャッシュフローはそれなりにあるしね。暖かくなったら、実際に物件を見て廻ろうっと。

あっ、本書はそういう刺激を得る意味では読むのもありかと。
但し、実際的なハウツー的な要素はあまりないし、抽象論ばかりかな。

たまにある具体的な手法面は、他の不動産投資とかの本を見るとよく出てくる話ばかりで特に目新しいものはありませんでした。

【目次】
第1部 頭脳のレバレッジ
第2部 プランのレバレッジ
第3部 行動のレバレッジ
第4部 最初の一歩のレバレッジ
改訂版 金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法 (単行本) (amazonリンク)
posted by alice-room at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | 更新情報をチェックする
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