あれだけの素敵な都市、魅力的な都市に対して非常につまらない解説をしています。
個々の建築物についても歴史一つとっても、もっと書くべきことがあるのでは?と思ってしまいます。
錬金術師や魔女、ゲットー、シナゴーグ、アール・デコ、ミュシャだけでも紙面が足りないでしょうし、フスやプラハの歴史を語るだけでも紙面が足りないでしょう。
それなのに・・・しょうもない著者の個人的なエピソードが無意味に挿入され、それがほとんど無駄でプラハに対して何のプラスの意味ももたらすことなく、呆れ果てます。
中途半端に建築語るなら、ガイドブックレベルの記述は止めて欲しい。
新書にそんなもの求めている人いないでしょう。きっとね。
何もかも中途半端で、あの素晴らしいプラハの街の魅力が読んでいて微塵も感じないのが逆に異常に感じられてならない。ストラホフ修道院のあの図書館一つとってみても本書を読んで私は行きたいとは思わないだろう!!
私が行ったときは、最初それが見たくてそれだけの理由で宿も取らずにプラハの空港に降り立ち、夜明けと共に宿を探したりしたものだが・・・。非常に残念な本です。
本書なぞ読まずにlonely planetでも片手にぶらりと訪れた方が良いでしょう♪読む価値を見出せない本でした。
【目次】プラハを歩く (岩波新書) (amazonリンク)
第1章 城―木と石の技術
第2章 旧市街―石の暮らし
第3章 城下町―スタッコの装飾と芸術
第4章 新市街―都市の空間
第5章 郊外―鉄とレンガとコンクリートのデザイン
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