2017年03月03日

「だから山谷はやめられねえ」塚田 努 幻冬舎

どういった生活なんだろう?
ふと疑問を持つことがあるが、まず経験することもない日雇い労働者の生活を実際に体験してみた、当時大学生のルポルタージュ。

以前にもこの手の季節労働者の生活を描いたものとかを読んだことがあるのですが、何の保証もなく、危険な労働をしてしかも安い賃金ってのは正直辛いなあ〜と思う。

しかもその危険というのが対価たる報酬に比べてあまりにも割りが悪いのはシャレにならない。
ただ、人は追い込まれれば、それでも働かなければならない事情があれば、そうも言ってられないのも事実だし・・・。う〜む。

変わり映えすることのない単純作業の繰り返しもそれはそれで苦痛なのだが・・・人の管理で神経磨り減らすのもどうかと思いますねぇ〜。

そうそう、高田馬場の日雇い仕事の手配の話が載っていますが、昔、高田馬場に職場があった時にいかにもそれっぽい人が数人集まり、朝からコンビニの前でカップ酒を飲んでいる姿を時々見て、不思議に思ったことを思い出しました。

そういやあ〜、なんか人を割り振ってる手配士みたいな人がいる公園もあったなあ〜。
あ〜、あれの話なんですね。

昔、どっかの印刷工場の日雇い派遣かな?
3日間でいくら?とかいうので駅の〇〇口に集合し、バスに乗せられて工場へ行き、働いたことがありました。
学生の頃だったかな?あれもなんか異様な感じでしたねぇ〜。

ベルトコンベアーに載って週刊誌とかが流れてきて、それを仕分けするんですが、結構、重くて体力が必要らしく、案の定、1日やっただけでヘトヘトになって筋肉痛で二日目は行けませんでしたね。

だから、3日間皆勤だと皆勤手当てが別途出るようで、その賃金体系についてなるほど〜と実感した覚えがあります。あのノリでしょうか?

しかし、相部屋は辛いなあ〜。
プライバシーのない空間ってのはストレス溜まりますもんね。
だからこそ、旅で商人宿とか宿坊に泊まったことはあっても相部屋とかユースホステルとかってのは経験無いんだよね。野宿ってのもしたことないし・・・。

軟弱な旅行好きの私(苦笑)。

指無くすような危険や命に係わる危険がなければ、1日ぐらいなら、経験してもいいかも?ですが、それを一定期間となるとまた、それはそれで大変過ぎて私ならギブ・アップしそうですね。

現在のように家族が病気になった際、有休が取れたり、自分が病気になっても最低限、保険金が受け取れるなどの保障が無いと、どんな労働者でもあっという間に転落だよなあ〜としみじみ考えさせられられました。

でも、もっと環境の良い職場に移りたい気持ちは変わりませんが・・・・。

そうそう、本書を読んでいてふと思い出したのは昔読んだ期間工のルポ。
鎌田 慧の「自動車絶望工場」だったかな?

まあ、どちらにせよ、生きていくのは大変ですね。
私もセミ・リタイアしたい・・・本当に心からそう思う・・・。
【目次】
プロローグ 大学三年冬の憂鬱
山谷漂流
飯場漂流1 地下鉄編
飯場漂流2 冬山編
エピローグ 僕の選択
だから山谷はやめられねえ―「僕」が日雇い労働者だった180日 (幻冬舎アウトロー文庫) (amazonリンク)

ブログ内関連記事
「東京の下層社会」紀田順一郎 筑摩書房
「日本の下層社会」横山 源之助 岩波書店
「ルポ 賃金差別」筑摩書房 竹信 三恵子
「派遣のウラの真実」渡辺雅紀 宝島社
「ルポ 雇用劣化不況」竹信 三恵子 岩波書店
「高学歴ワーキングプア」水月昭道 光文社
「ホームレス博士」水月昭道 光文社
「貧困女子のリアル」沢木 文 小学館
「東京難民」上・下 福澤 徹三 光文社
タグ:書評 労働 雇用
posted by alice−room at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 未分類B】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/447567299
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック