2017年05月21日

「皇帝ネロの密使」上下 ジェームズ・ベッカー 竹書房

キリスト教(カトリック)のレーゾンデーテルにかかわる重要機密を巡る謎解き物ですね。

装丁(カバー)が流行りのシグマシリーズと同じ感じだし、謎解きもそれっぽいので期待して読んでみたのですが、やっぱり別物ですね。最新の科学的知見を元ネタにして謎解きに絡め、知的好奇心を煽るあのシリーズとは異なり、こちらはそういった側面無しに淡々と謎解きをするのですが、登場人物も正直魅力に欠けるし、単なる警官には荷が重いかと。

一応、銃撃戦とか銃が使えるという為に必要でも、他にも何も無いし、組織的暴力集団に対してはあまりに無力過ぎでがっかり以外の何者でもない。それなのに・・・そんな一個人が組織に対抗しちゃうのって、なんだかね?

謎解きもつまらないし、バチカンを出してもあまり意味ありげに思えません。
最後の展開も、あれれっ?って感じで残念感が半端ないです。

暇つぶしにしてもお薦めしません。

皇帝ネロの密使 上 (竹書房文庫)(amazonリンク)
皇帝ネロの密使 下 (竹書房文庫) (amazonリンク)
posted by alice-room at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 海外小説B】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック