2017年07月10日

「松岡正剛の書棚」松岡 正剛 中央公論新社

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書棚を編集・・・う~ん、写真見てもごちゃごちゃしているだけで個人的にはイチイチ一冊ずつの書名まで見る気になりません。一瞬、全体像を見て、見難い本棚。
カテゴリーが感覚的に把握できない本棚っていう感じしか受けませんでした。

写真とは別に書名の列挙と簡単な内容説明の列挙があるのですが、これも私個人には意図が不明です。

カテゴリー別に全部の書名を列挙するなら、分かりますし、むしろその方がはるかに感じるところがあるかもしれませんが、一部の書名列挙と簡単過ぎる説明なら、説明なんて省き、書名の全列挙により、分かる人分かる、そんな思い切りがあった方が意義を見出せそうです。

逆にいうと、このムックの編集自体がナンセンス且つ無用の長物かと。

普通の個人の本棚を紹介する方がよっぽど興味深くて面白いですが・・・。
ありきたりではあるが、それが定番且つ王道故の新鮮味の無さかもしれませんが、無理して特徴を出そうとしてかえって、失敗している例かと。

対談も何の意図があるのか分かりませんし、カテゴライズの趣旨も分かりません。
まあ、私の頭が古いのかもしれませんが、単純に面白い本をその人なりの考えで分類した個人の本棚の方がよほどそそられます。

そういうのを期待して手に取った私の選択ミスですが、内容の無さもどちらにしてもミスですねぇ~。
本書に出てくる本のジャンルは多様で私自身が読んで面白かった本などもパラパラとはあるのですが、説明も残念かなあ~。もし読んだことなくて、この説明を読んでも読もうとは思いません。

そういう意味でも私的には何も役立たない本でした。
実際、飛ばし読みしつつ、少しでも関心を惹くことないかなあ~と思ったのですが、正直、意味わかんないという感想しかありませんでした。
【目次】
本殿第1章 遠くからとどく声
本殿第2章 猫と量子が見ている
本殿第3章 脳と心の編集学校
本殿第4章 神の戦争・仏法の鬼
本殿第5章 日本イデオロギーの森
本殿第6章 茶碗とピアノと山水屏風
本殿第7章 男と女の資本主義
本集01 season 01 日本が変わる
本集02 season 02 男本・女本・間本
松岡正剛の書棚―松丸本舗の挑戦(amazonリンク)

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ラベル:書評 本棚
posted by alice-room at 09:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 本】 | 更新情報をチェックする
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