2018年11月11日

「居酒屋ほろ酔い考現学」橋本 健二 毎日新聞社

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【目次】
居酒屋から日本が見える
第1章 格差社会の居酒屋
第2章 居酒屋考現学事始め
第3章 銀座礼賛
第4章 ヤミ市の夢の跡
第5章 やきとりとは何か
第6章 国境の町を行く
第7章 下町居酒屋の越境体験
第8章 「山の手」の幻影
第9章 格差拡大と日本の酒文化


想像していたものとは違った内容でした。
「考現学」な~んて、名の付くものは大概、しょうもないものなのですが・・・実際、イチイチそんなこと考えながら居酒屋で飲んで何が楽しいの?なんて話だし、やたらとこのご時世にありがちな「二極分化が~」的な階級社会とか言い出すなんて、どんなつまらん話かと思いましたが、まあ、読むと読めてしまうものでした。

でもね、住居地域で階級が~っていうのは、もう山の手や下町とかそれはそれで本に良くなるじゃないですか。私も何冊かその手の本読んでるし、ブログでも取り上げて、それなりにそれらは興味深いと思うんですが、居酒屋でそれやるとは、なんていうか個人的には、違うんじゃないかなあ~というか大いなる違和感を覚えます。

普通に居酒屋なら居酒屋のその話題だけでいいのに、変に文化論、じゃなくて社会論的な視点持ち出して語り始めるとか、興醒めの極み。

出てくる店も知ってる店もチラホラあるのですが、なんかねぇ~違うだろ!って思ってしまう。
暇つぶしに読むには読んだけど、あえて読む価値はない本かと思いました。

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posted by alice-room at 01:47| Comment(0) | 【書評 未分類B】 | 更新情報をチェックする
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