2018年12月18日

「愛書家の年輪」髙宮 利行 図書出版社

中世装飾写本関連のこと、書かれているかなあ~という思いで高宮氏の本なので読んでみました。

今回は純粋な装飾写本関係の内容は少なく、その関係で書かれている内容も私が興味を惹くようなものはあまりありませんでした。残念!

中世そのものではなく、中世趣味(Medievalism)として後代の人々が扱った話がほとんどですね。
ケルムコット・プレスとかも嫌いではないけど、モリスの話とかはそれほど興味ないし、慶応大学のゴシック風建築も全く興味なくてどうでも良かったりする。

好古家とか大物古書書籍商の話とかは、まあ、少し面白かったけれど、正直どうですかね?
ラファエル前派のロセッティとかが、中世趣味に関連があるとは全く知らなったのでその点では新しい発見でしたが、それぐらいでしょうか、私的には読んで意味があったのは・・・。

ただ残念ながら、本書には私が期待してた内容はありませんでした。
これは図書館で借りた本だけれど、あえて探して購入はしないなあ~。

別な高宮氏の本は、図書館で読んだ後、早速買ったのですが、これは対象外。
【目次】
1 愛書家の面影
2 書物研究の世界
3 ヴィクトリア朝の書物文化―中世趣味の行方
4 書物の書物


愛書家の年輪 (ビブリオフィル叢書) (amazonリンク)

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ラベル:書評
posted by alice-room at 00:14| Comment(0) | 【書評 本】 | 更新情報をチェックする
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