
名前は知っておりましたが、芥川賞作家さんだったんですね。
しかも本書で。
少し前に読んだ「読書で離婚を考えた。」という本で著者に関心を持ち、あと、元々伊藤計劃の未完作品の共著でも名前を聞いていたのでいつか読んでみたいと思っていて、本書を見つけたので読んでみました。
なるほどね、こういう作風なんですね。
まあ、こういうのもありっちゃ、ありなんでしょうけれど・・・。
確かにちょっと面白い感じはします。
SFには、この手のよくありますしね。
でも、物語の途中で終わってしまった感があるのは私だけでしょうか?
神林 長平の「言葉使い師」とか西尾維新の「ニンギョウがニンギョウ」とかの方が個人的には好きだったりする。
それ以上に本書を読んで思ったのは、今はこういう作品が芥川賞なんだなあ~と驚きをもって感じました。
芥川賞受賞作品がベストセラーにならず、社会に影響を及ぼさない時代。
選者や選考基準が時代のベクトルとは違って独り歩きしているんでしょうか?
今はそういう時代ではない、という言葉で自己弁護するのは聞き飽きましたが、なんか違うだろうと思わずにはいられませんでした。
ただ、本書嫌いではないです。
単純に「スキ!」とも言えないのですが、気になる作品(?)かもしれません。
もう読まないかもしれませんが、否定的な感想は持ちませんでした。
いろんな意味で「ビミョー」かも?
【目次】
道化師の蝶
松ノ枝の記
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