2019年03月13日

「鹿の幻影」紀田 順一郎 東京創元社

古書関連で知らぬ者などいない著名な著者による古書を取り扱った推理小説です。
著者の他の同様な作品ではそこそこ面白かったので改めて読んでみたのですが、残念ながら、本書はハズレです。

既に当時の時代背景とははるかに遠く隔たり、過去の時代の話として読んでもストーリー自体が実につまらない。
一旦、犯人が判明した後にまたいろいろと後日談ではないですが、いろんな話が出てくるのですが、その辺を踏まえても古書マニアであってもこれはつまらないんではないでしょうか。

時代の流れの中で一瞬だけ読まれても、その瞬間を超えて楽しめるだけのエンターテイメント性を持たない水準の作品です。

今では時間の無駄となった作品かと。

少し期待していたので大変残念でした。
紀田氏の作品は、時々、大変面白く興味深いものもある反面、著作数が多いこともあり、読むに値しないような作品・著作も結構あるように感じます。本書は時間の無駄な方かと。

あっ、タイトルも(説明があるものの)あまり意味がないかと・・・・。

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posted by alice-room at 21:29| Comment(0) | 【書評 小説C】 | 更新情報をチェックする
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