
先日、アメリカのamazonから購入した洋書である。最近、すっかり写本好きになり、ついつい綺麗な写本を見ると、手元に欲しくてしょうがなない。いい本を見つけると、買わないでいられなくなるのは、病気かもしれない。

不幸中の幸いなのは、お金がないのでせいぜいが数千円程度の印刷本を買うぐらいで、まかり間違って資産家の御曹司に生まれていたら、有り金はたいてオークションで本物を手に入れようとしたことでしょう(笑)。

さて、本書はたくさんの中世写本の中から、綺麗な写本の頁(フォリオ)をセレクトした編集物である。一冊の写本を全て紹介しているのとは違い、写本全体を知る楽しみがなくなり、少し残念なところもあるが、一冊の本で数多くの写本を眺める楽しみが味わえるのでこれはこれでヨシだと思う!

版型がかなり大きく縦約30センチに横21センチで119頁。そのうちカラー図版は40頁を占める。カラー図版は丸々1頁を使って、身開きの対面頁がその解説になっている。その他、モノクロ図版もいくつか入っている。

元々はフランス語で出されたものを英語に翻訳したものだが、印刷はスイスになっている。図版がとにかく大きく綺麗。

解説は、図版そのものではなく、その図版の属する写本全体に関するものであり、個々の図版の象徴する意味を理解しながら、写本を楽しむというのには向いていない。その点は少々残念だ。

私は、写本全般に関する解説は、読み飛ばしてカラー図版を見ながら、気に入った頁の解説を拾い読みしている感じでまだ、きちんと全部を読んでいないが、この本はそういう読み方でいいように思う。

あくまでも綺麗な写本を眺めるスタンスでしょう。ちなみにこの本を出している出版社は先日の時祷書と同じGeorge Braziller社です。ここって結構いいの出すね。この出版社が出す本に注目していこうっと!

論より証拠で、綺麗な写本の頁を幾つか紹介してますが、これらが入ってます。

そうそうこの本ですが、日本のamazonでも扱ってました。ただ、ペーパーバッグだけみたい。ハードカバーはないみたいです。一応、下にリンクを貼っておきます。
The Golden Age: Manuscript Painting at the Time of Jean, Duke of Berry(amazonリンク)
The Golden Age: Manuscript Painting at the Time of Jean, Duke of Berry(amazonリンク)
【目次】関連ブログ
ACKNOWLEDGMENTS
INTORDUCTION
SELECTED BIBLIOGRAPHY
LIST OD COLOR PLATES AND BLACK-AND-WHITE FIGURES
PLATES AND COMMENTARIES
amazon.comより洋書(時祷書)が届いた
「The Hours of Catherine of Cleves」John Plummer George Braziller
「Les Tres Riches Heures Du Duc De Berry」Jean Dufournet
「美しき時祷書の世界」木島 俊介 中央公論社
「ケルズの書」バーナード ミーハン 創元社
「中世の美術」アニー シェイヴァー・クランデル 岩波書店
これは病気といっていいものですね。(笑)
こういう本は楽しいですね。私は図書館でよくこの手の本を見ています。なるべく深みにはまらぬように。。。。(笑)
ちなみに、この病気は伝染性が強く、ブログを介して広がるとか、広がらないとか・・・。
当方は、仮に伝染しても一切の責任を取りかねますのでご注意下さい。な~んて、いかがでしょう(笑顔)。