
これも国会図書館で見たものです。うっ、買えないもん。こんなの・・・。買った後に、しまっとく場所がなくて更に困惑する姿が目に浮かぶ以上、金銭的問題以上に手が出せない代物です。
でもね、こちらは約1万5千円で先ほどの写本の2万4千円よりは手が出るかも? まだ買えそうな値段に近づくけど、問題は中身ですよねぇ~。
実際に見てみると、残念ながら、やっぱり先ほどの写本と同様です。両見開き2頁の中に、同一写本の同一頁の図版が3つ入る構成。
・文章の先頭修飾文字
・頁全体
・頁の中の主題部分
この3つが重複して入っているんですよ~。このレイアウトというか構成が写本の世界では一般的なのでしょうか??? なんか個人的には納得がいかない。
本書の場合は、トリノの時祷書が紛失していてモノクロ写真によるものの為、モノクロの頁も多い。おまけに白紙の頁もあるし、なんかもったいないよ~(涙)。
何でも中身を詰め込めばいいというものではありませんが、私には高い値段を出してまで欲しいと思えません。それほどの価値ないと思うんだけどなあ~。 まあ、私が貧乏性なのかもしれませんが、お金と書庫に余裕のある方以外にはお薦めしませんし、できません。
なんか違うんだよねぇ~。本当に美しい宝物のような時祷書を期待してると裏切られると思います。くれぐれも実物を確認してから、購入したほうがいいですよ~。経費でないと買えない本です。自腹を切りたいとは思えないなあ~。
ただ、改めて時祷書っていっぱいあることを知りました。美しいものもあるし、それほどでもないのも結構ありますね。
【目次】ベリー公のいとも美しき時祷書(amazonリンク)
いつも美しき聖母時祷書
トリノの時祷書
ルーブルの時祷書
トリノ=ミラノの時祷書
関連ブログ
「ベリー侯の豪華時祷書」レイモン カザル (著)、木島俊介(翻訳) 中央公論社
「Les Tres Riches Heures Du Duc De Berry」Jean Dufournet
「美しき時祷書の世界」木島俊介 中央公論社
「The Hours of Catherine of Cleves」John Plummer George Braziller
「ケルズの書」バーナード ミーハン 創元社