さて、大まかにざっと書くと
2005/06/27 東京/成田空港 AF275 12:05 発
2005/06/27 パリ/シャルル・ド・ゴール空港 AF275 17:30 着
2005/06/27 パリ/シャルル・ド・ゴール空港 AF1684 21:15 発
2005/06/27 チュニス/カルタゴ空港 AF1684 23:45 着
2005/07/03 チュニス/カルタゴ空港 AF1985 12:10 発
2005/07/03 パリ/シャルル・ド・ゴール空港 AF1985 14:45 着
2005/07/06 パリ/シャルル・ド・ゴール空港 AF276 13:15 発
2005/07/07 東京/成田空港 AF276 7:50 着
深夜到着の為、必然的にホテルまではタクシーの利用となる。メーター付きが基本であるが、どこの国でもそうだが空港からの場合だと交渉制の価格(ぼったくり)となりがち。実際に、私もメーターで行くかと3台のタクシーに確認したが駄目だった。まあ、疲れていたのでおそらく相場では5~6チュジニアン・ディナール(TD)で行く距離を9TD(1TD=84円)で。但し、3台のタクシー運転手はみんな10TDだった(恐らくみんなカルテル的に決めてるね、あれは)。個人的には微々たる額であり、気にならないが次に旅行した日本人がカモにされるのは悲しいので一応、1TD分は強引に値切った。これは基本。
ホテルは交通アクセスの良さで選んだEL HANA INTERNATIONAL。ディスカウント・レートが必ずあるのでそれを使えば、相当安くなる。バンコクに次ぐぐらいの安さでこの選択は当たりだった。値段自体はもっと安いところがいくらでもあるが、異国で自分の拠点として確保するなら、それなりのところを押えましょう。
あんまり細かいこと書いてるとキリがないので以下、省略。肝心の観光初日、バルドー美術館へ。(サムネイルをクリックすると大きい画像が出ます)



ホテルからはメトロを使って20分くらい。なんかいきなり日差しがキツイ。朝一で軽く35度は越えてるところからスタート。体感的には40度近くまで行ってるね。日焼け止めをお忘れなく!もっとも塗っても肌が焼けますが(SPF50では足りませんでした。SPF75以上を勧めします)。そうそう、博物館の中は冷房無しです。真上から日光を採り込む建築構造上、3階ではほとんど温室内の蒸し風呂状態になります。ひたすら水分補給をしないと、脱水症状を起しますよ、マジに。私は椅子に座ってミネラルウォーターを飲みまくってました。ちなみに売店で500mlの水が1TD。物価の安いチュニジアでは異例の高さだが、観光地料金なので仕方ない。中に入る前に最低でも一本分くらいの水は確保しておくこと。今回、私は1.5リットルの水をディパッグに背負い、歩き回ることもしばしばでした。
こんな暑いのに何故か、一階の像が立つ部屋(古代ギリシアや古代ローマ時代の大変立派な像達が立ち並ぶ)だけは涼しい。休憩するならココ!バルドーに限らず、チュニジアの観光スポットは大型バスで乗り付けて荒波のように現れ、忽然と消える団体客が多いが、彼らは効率的に回る為にマイナー展示物は観ないし、観せるようなコースはとらないようだ。先ほどの像が立っている部屋は、そういったコースから外れているので騒々しい団体客に会わずに、静かに涼しく鑑賞できた。ここに1時間以上いて、本読んだり、紀行文を書いていたり過ごしました。あちこち探しまくってやっと見つけた快適ポイントです。目の前のモザイク画もなかなか素敵だしね。
おっと、予備知識ばかりで一番大切な博物館の感想が!チュニジアのルーブルとか、モザイク画世界一の量と質。とか言われてますが、その名に恥じません。歴史好き、美術好きは絶対に見ておきましょう。モザイクに関していえば、ルーブルにあるものなんて貧弱です。こちらがルーブルの一万倍も千万倍もイイです。勿論、モザイク限定ですが。
さらに、チュニジア各地で出てきた最高のものを集めたのがこのバルドー美術館なので、カルタゴや他のところに行っても実は、ここほど綺麗なものは無い。だって、各地から集めたんだから…。スースの部屋やドゥッガの部屋なんてのもそういうわけ。これは2回目にバルドーに来て初めて意味が分かったんだけどね。最初、見るだけで精一杯でそこまで注意が行きませんよ、もう~。
まあ、とにかく&とにかく。古代ローマ帝国でイメージするモザイク画がここでは堪能できます。しかし、よくココまで残っていたよねぇ~。実に素晴らしいし、現在でも全然色褪せない。水かけて鮮やかさを増したところを更に見たいところでした。こんな例えは失礼なのでしょうが、まさに銭湯の壁に描かれた富士山並みの美しさ(それ越えてるけど)。越えなきゃ困るって…!(笑) でも、私的なイメージって、富士山なんだけどなあ~。
1回目はひたすら写真を撮るのをメインに、二回目はカメラをしまい、モザイク見学に専念した。でも、ここホント暑過ぎ。天から日差しを採り込むのは明るくて素晴らしい反面、鑑賞者にはキツイ試練。暑さに耐えて、見まくってました(負けません!)。



モザイクで気に入ったのは、ライオンと闘う人、肉食動物が草食動物を襲う所、海の生き物がカニ・エビ・etc.総出演のもの。大好き!!こんなのを自分の家に飾りたいね。やっぱり、海洋貿易で儲けてたから出来た贅沢。お金ってば、素晴らしいネ。
こんなに素晴らしい収蔵品にあふれている博物館なんだけど、かなり惜しい所が。説明が全てフランス語っていうのはいただけません。読めなくて、とっても&とっても悲しかった。そういえばルーブルもフランス語だけの説明がほとんどだった。それは、ちょっとね。困るよね。まあ、それぐらい(フランス語や内容の説明くらい)勉強していくべきなのかもしれませんが・・・反省。
結局、この日だけで全部で3回以上見て回った。午後からは、ツアーでくる観光客が増え始め、あちこちでやかましいフランス語の説明がなされ、足早に通り過ぎ、写真を撮る人達が出てきた。この時だけは、ツアーでなくて個人旅行で来て正解だったと痛感した(満面の笑み)。こころゆくまで時間を気にせず、ここにいられるもの。間違いなく記憶に残るし、私は幸せ。チュニジア万~歳!!
で、博物館内のミュージアム・ショップで絵葉書を何十枚も購入し、バルドー博物館を扱ったCD-ROMのソフトも購入しちゃいました(笑顔)。そして帰りなんですが、メトロのバルドー駅の隣の駅にローマ時代の水道橋の遺跡が見られるそうです。ガイドブックでそんな記事を読んだら行かないわけにいけませんね。メトロなら、20、30円しかかからないけど、待っているのが大嫌いな私としては歩いていくことにしました。それが大いなる失敗の始まり…でした。
当初、600~700mのはずが交差点の曲がる道を間違え、歩けど歩けど、目的のモノが現われない。結局、何人かに道を尋ねてようやく道を間違えてことに気付き、本来の道を探す。2kmぐらいは遠回りしたかな?普通の道を2、3km歩いたってどおってことないんだけど、カンカン照りの灼熱の中を歩き回ったのは、相当きつかったです。道や言葉が分からないって心理的なプレッシャーが大きいしね。暑いバルドー博物館で疲れていたうえにとどめを刺されて、参りました(涙)。
でも、ようやく目的の水道橋を見つけたときは嬉しかったです。ヤッタゾ~!!っていう感じですね。チュニジアに来て初めて見た古代ローマ遺跡だったので正直嬉しかったです。誰もいない道路で角度を変えながら、デジカメでバチバチ撮りまくっちゃいましたよ写真。こういうのが身近にあるのっていいですよね。ローマとかだと結構、普通にあるけど。うちの周りにはせいぜい中世の城跡公園やお堀があるぐらい。もっと古いのが好きなんです。

良い旅だったみたいですね~
写真のUP楽しみにしています。
大幅に体調崩すこともなかったようで、なによりです。
壁一面のモザイクに囲まれたバルドー博の光景と、階段のところのあの吹き抜けが脳裡に浮かびます。
マユさん>ただいまです。体調は暑さでバテたくらいで幸い、大丈夫でした。でも、本当にバルドーいいですよね。所蔵している作品もいいですし。魅せ方もダイナミック。吹き抜けを上がった3階は室内なのに見晴らしが異様にいいですよね。3階にはあまり人が来ないのと、暑いので来ても長く留まっていないのですが、初日に行った時はあの光景が大いに気に入り、暑くてぐて~っとしたまま、イスのうえでジリジリと日に焼かれつつもモザイク見つめてましたよ~。何度行ってもいい場所ですね!!
本当に素晴らしい、ご旅行だったようですね。モザイクの写真も素晴らしいです。それが無数にあるいうバルドー美術館、僕も行ってみたくなりました。でも、温度からすると、僕にはとても行けない土地だということが良く分かりました。(苦笑)
水道橋の写真も良いですね。こういう古代ローマ遺跡を見るといくつになってもワクワクします。沢山撮られたお写真、とても楽しみにしております。
私も一つ欲しい。写真でもいいなあ。大きく伸ばして天井に貼って楽しみたいです。
昔ポンペイでモザイクの大作を見た事があります。
こういうモザイクとはちょっと違うけどベルリンのペルガモン美術館の中にあるバビロンのライオンの絵の壁。。。あれが、あんな美術館の中で迫力なんだから、もしまだかの地にあったなら、なんと壮観なことでしょう!考えただけでゾクリときますね。水道橋って言うのもなぜか魅力的。
これからの報告楽しみです!
seedsbookさん>ですよね、ですよね。私も本当に欲しくなりました。画像データなら、メールで差し上げますが、せいぜい1MBだから、拡大したら綺麗にプリントできなさそう。いらないですよねぇ~。せいぜいA4で精一杯でしょうから・・・。
ポンペイ行かれたことあるんですか?うわあ~いいなあ~。実は古代ローマ好きのくせに、まだ行ってないんですよ~。絶対に行くつもりではあるんですが・・・二度もイタリアに行ってるくせにいけませんね、私。ベルリンにもいろいろあるんですか、そろそろドイツにも行ってみたいんでその際には是非、考慮したいですね(笑顔)。うわあ~仕事もっと頑張ってお金を稼がないと。
私はポンペイのモザイクの写真どこかに喪失してしまいました。それこそメールでおくれるのになあ。。。
アッ送ってくださるなら私のHPにアドレス乗ってますから!(笑)
どういったものがいいですか? できるだけ、御希望のものをタイプのものを選んで送りますね。例えば、神話系、動物系、人物系、魚介類系とか?後は、メールで細かいこと打ち合わせましょう(笑顔)。
旅行記が始まってワクワクしながら読んでます。
でも本当に暑そうですね。
それはちょっと、私にはキツそう・・・。
水道橋の写真を見ていていると、なんだか、そこの木陰でアイスクリーム食べたくなってきました。
話がそれて、ごめんなさい。
残念ながら、ここに辿り着いた時には、アイスは食べ終わっていましたけど。みんな、考えることは一緒ですね。