
メディナに入るちょっと手前にあるのがこの中央市場だ。魚、鳥、野菜、肉等なんでも揃っている。何よりも新鮮さが命ってとこだろうか。さばいている真っ最中の動物や、上からダラリと垂れ下がっているなんかのお肉。さばかれる一歩手間でよちよち歩き回っているつぐみのような小さな小鳥達。色とりどりの野菜や果物の山。あちこちで響く威勢のよい掛け声。

う~ん、こういうのって見ていて飽きない。世界中のスーパーで棚に並ぶ食材や調味料を眺めるのも好きだが、市場のあの活気や人々のたくましさがもっと好きだ。アジア的なマーケットのような力強さを感じる。なんか生きてるってカンジがいい。

人々も陽気で買い物にいそしんでいる。邪魔にならないように写真を撮っていたら、おじさんに話し掛けられた。観光地でもなく、旅人からぼったくるような輩がいそうにない場所でもあり、片言のフラスン語もどきで話す。言葉は分からないが、「お前日本人かい?よく来たね。」みたいなことを言ってるようだ。「せっかくだったら一緒に撮ってくれよ」と言っていた(たぶん?)ので、別の人に頼んで仲良くパチリ。デジカメが薄くて軽いので慣れてないとどうしてもぶれてしまう。二度撮ったが、両方ともぶれた写真だ。でも、そういうのも含めてなんか、チュニジアがますます好きになる。(一応、内気な私の顔は消してます・・・笑)
どこの国に旅行しても基本は一緒で、観光名所も素晴らしいが、それ以上にその国の人に触れた時に印象が生まれる。感動が生まれる。どこに行っても共通するが、いい人もいれば悪い人もいる。困っている人がいれば、たいていの場合、声をかけて助けてくれる。人間は自分より困っている人には優しい。逆に、ブランド物を持ち歩いている外国人なら、物をとっても良心が痛まない人もいる。泥棒を正当化する気持ちもないが、光り物やブランド物をぶらさげて歩く若い女性(95%以上、日本人のように思える)から物を取るのに抵抗感がないのも、正直不思議ではない。その手段として、刃物で刺すのさえ、当然おこりうる。ブラジルなどでも痛感したが、治安が悪い=人の性格が悪い、のではない。むしろ、人としては大多数が親切でいい人なのに、極悪な犯罪を犯す人もそこにいるというのが実情なのだろう。
一人旅の時に、旅先で人を安易に信じるのは危険極まりないが、人の善意を全て否定し、疑うのもまた悲しい。そのバランスをいかにとるか? どこに行っても悩むテーマである。今回の旅でも後に出るが、有名な詐欺まがいの人に騙されそうになったが、紙一重のゆえに常に悩む。
このままメディナの話につなげてしまおうかと思ったのですが、メディナでの話も結構、長くなってしまいそうなのでこの話はキリがいいのでここまでで。
外国の街歩きで一番楽しいのが市場ですね。
観光名所にはない、その国の素顔がうかがえます。
海外経験は台湾とスペインだけですが、どちらの市場も活気があって楽しかった。
それと、治安が悪いと言われても、『運が悪かった』としかいえないケースもあるでしょうが、知らず知らずに自分で招いているハズと考えてます。
ま~実際、そんな緊張して歩きませんけどね。
やはり私も煤けた格好で歩くせいか、あまり難にあっていないですが、でも昔は良く日本から来たばかりの人はすぐわかりましたよ。なんていうか、無防備な感じでした。鞄なんかも身から離してしまうしね。びくびくする必要ないけれど、緊張感は必要だと私は思います。
最近は日本も治安が悪いって聞いていますから、心がけが変わってきたと思いますけれど、どうなのかなあ?
あと私は臆病さと大胆さが複雑に混ざっているせいか、外国で通りを歩く時とかは結構、気合入れてます。相当アドレナリン出てるかも? ただ、なんかトラブルが起こるのは、ある程度慣れてきた時なんですが・・・難しいですね。バランス感覚の大切さを痛感します。
seedsbookさん>確かに日本の治安は悪くなったと思いますよ~。海外にずっと住んでいた友人が日本に来た時は、すごく警戒してましたもん。でも、日本人の意識としてはまだまだのんびりしているかも? どこの国でも一緒ですが、危ない地域に危ない時間に近づか無ければ、大丈夫だと思いますよ~。