2007年08月17日

夏の古本まつり~西武池袋本店

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結論だけ言うと、毎年行ってるけど、正直たいしたことない。これは近年、どこの古書市に行っても言えることである。

私自身の趣味嗜好が年々マニアック化しているのと、古書がすべからくデータベース化されてネットで買えるご時勢の影響だろうが、その一方でいわゆるメジャーな流通ルートからもれている(地方のみ or 特定の関係者内向けの本etc.)と思しき変わった本もまれにあったりする。

また、タイトルだけでは内容が想像できず、実際に本の中身を見て初めて使える本であることに気付く場合もあったりする。

そういった偶然の出会いを求めて、ついつい古書市があると顔を出してしまったりするんだよねぇ~。うんうん。

で、今回も一度は何も買わないで帰ってきたりする。それ、昨日のこと。そして今日も飽きずに顔出してみると、見逃していた本を見つけたりする。

「佐渡の順徳院と日蓮」ISBNもないし、発行所が新潟日報事業者だもん(新潟日報って新潟の人ならすぐ分かりますよね!)。どう考えてもトーハンとかの流通ルート通ってない本ですね。これがなかなか面白そうだったりする。書評は読み終わってから書くつもりですが、こういう本と出会えるから、古書市行っちゃうんだよなあ~(って、最後に肯定しちゃう奴)。

そうそう、昭和2年に発行された小学生向けの本が実に興味深いです。「明治大帝」とか「世界一周旅行」あの当時の世界観、価値観が如実に出ていて結構そそったりする。値段も安いしね。買おうと思って、カゴに入れたけど、後で邪魔になるのが目に見えていて結局、戻してしまった。う~ん、ちょっと心残り。

それと、ちくまの世界名著シリーズだったかな? 巷でも良く見るけど、非常に綺麗なものが一冊300円ぐらいで売っていた。普通だともっと汚れているのが600~800円ぐらいで売っているから、これは「買い」でしょう! 個人的には「コーラン」と「ヘロドトス」に非常に心惹かれたけど、うちのすぐ近くの図書館にあるんだよなあ~。

宗教改革のルターは、図書館で読んだ後、結局買って再読したけど、う~ん、手元に置いておきたい一方で邪魔だったりする。これもカゴに入れた後、戻してしまった・・・・。

実はこの後、図書館に行ってエミール・マールの「ゴシックの図像学」(上下巻)を借りるので、バッグが重くなるのは極力避けたいんだよね。一冊5千円の2冊だと、異様に重いしね。なんとか休み中に読破しちゃうつもりなんで、そちらを優先です。

まあ、結局、今回は前述の一冊のみ。もう一度、古書市行けたら、「コーラン」買おうかと思ってますけど、残ってるだろうか???
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【こちらは古書市全般に関する独り言なんで、一応分けておきます】

確か先月も古書市の目録が来ていたが行き損なったのがあったなあ~、浅草の松坂屋かなにかの古書市だったと思うんだけど・・・。

最近、欲しい本はネットで探して買ってしまうので古書市に出掛けるパワーが衰えている感じがします。行っても何も買わないで帰ることが増えているのも原因かな?

値段もさることながら、読みたい本はあるんだけど、滅多に古書市では出てこないというのも一因かもしれない。だったら、ネットで検索して買うか、あちこちの図書館のデータベースを検索して近場の図書館まで足を運ぶのも手だろう。

以前からの話ではあるが、切実な悩みは本当に本の置き場がないことに他ならない。買う時に一番ためらうのは、つまらない本だった時に手元においておくリスクだったりする。

昨日も友人からレアな本をもらって嬉しくて喜んでいたのだが、かなりの重さと厚みがあって、どこにしまおうか頭を悩ませている。いくら数ヶ月に一回は、ダンボール箱数箱分処分してもいっこうに減らないのは何故なのだろうか? いささか鬱である。

そんなこんなで交通費を費やしても図書館の本ならば、手元に残らないのがなんとも嬉しい♪ 最近、一冊5千円とか一万円の本などで読みたいものがあり、買って後悔するなら、交通費で千円から二千円かけてもいいだろうと思ったりするのだが・・・。その本が実に素晴らしい本だったりすると、悲しい結末になる。気に入った本は、私は手元に置きたい人なので、結局買ってしまうのだ。う~ん、手間と時間とお金をかけた分、不毛の気がするけど、しかたがない。

上でも書いたが、図書館で借りてきたエミール・マールの「ゴシックの図像学」だが、これきっと後で買ってしまうと思う。内容がいいんだもんなあ~。困った! 英語版もあるようだから、安ければそちらも検討するが、日本語の本の方がいいなあ~。直接フランス語から訳されているしね。

でも、「ロマネスクの図像学」(上下)と「中世末期の図像学」(上下)も結局買ってしまいそうで、出費金額と占有する場所を思うと涙が出そうです。

おまけに、先週だったかな? 新宿区か文京区の図書館で前川道郎氏の訳による 「ゴシックの芸術―大聖堂の形と空間」を見つけてしまった!! これ一冊9千円だよ~、高~い。値付けは個人を対象にして欲しいと切に思うが、価値はそれぐらい十分にありそう。中身を見ると、読まずにはいられない内容です。速攻、カード作って借り出そうかと思ったもん、まじに。近いうちにこちらにもチャレンジする予定だけど、これも買いたい本だったりする。

あ~あ、物欲だけは衰えませんね。俗物である我が身を思い知らされます、トホホ。今月、デジカメを買ったばかりだし、また旅に出るのに・・・ふう~。
ラベル:古書市
posted by alice-room at 22:43| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【備忘録A】 | 更新情報をチェックする
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