2007年08月19日

山梨散策シリーズ~甲斐善光寺

甲斐 善光寺

甲斐善光寺 公式サイト

行き先も考えずに、とりあえず電車に乗ってしまう。で、適当に終点の駅で乗り換えの良いものに乗リ次いでいく。そ~んないい加減なことしていると、こんな目にあうという典型的なパターンでした。本日は。

何故か朝5時に目が覚め、二度寝をしようとするも、課題になっているカフェチェーンの販促企画案が気になってしまい、眠るどころか目が冴えてしまう。

しかたないので諦めて6時前に起きる。朝食を食べた後は、ネット上で関東近県のお祭りを探すが、あまり見つからない。仙台日帰りや日光日帰り、群馬の温泉巡りも何度も繰り返してしまい、飽きてるのでちょっと違ったところを探す。富士山近辺は、昔いた会社の研修で何度も山中湖のリゾートマンションに行かされていて拒否反応があったのだが、甲府はあまり行った記憶がないので、とりあえずその辺を目差す。

朝7時半の電車でスタート。武蔵野線経由で中央線に乗り換え、甲府を目差す。18切符でも乗れる快速が結構あるのは嬉しいかもしれない。各駅に比べると旅情が減るが、まあヨシとする。

甲府で降りる予定だったが、何故か手前の山梨市で降りてしまう。これって完全に間違い! エミール・マールの「ゴシックの図像学」が面白くて読書に夢中なのだが、寝不足のせいで気がつくと本を開いたまま、寝ていたりする。駅に止まるたびにはっとするのだが、なんか山梨市駅の時は、慌てて降りてしまった。降りるや否や、身延線への接続がないことに気付き、愕然とする。ただ、どうせ接続が悪くて甲府でも40分以上待つので、15分後ぐらいに来たのに乗れば、問題ないと駅前をうろつく。見事に何にもない。観光案内にあるのは、どれも駅から遠いところの情報ばかりで速攻、諦める。

コンビニを見つけて、ビールとおにぎりとつまみを調達し、後続の電車に備える。

次に来たのは二階建ての快速電車。案の定、みんな上にいるので、下はガラガラ。この手の電車はよく乗っているので、今回はあえて混む上を避け、下の席でビールを頂く。ニ、三人しかいないので貸切気分♪ おにぎりとつまみをパクつきながら、500mlのビールで流し込む。う~ん、車窓を眺めつつ、「こういう旅はいいね」と独り言。

しかし、たった二駅か三駅で甲府らしいことに気付き、最後は慌ててビールを流し込んだ。ちぇっ、旅情を満喫できず、不満が少し残る。

甲府駅。いかにもターミナルっぽいが、何気に狭い。帰りにここを拠点にして、温泉とか行けないかと考えつつ、25分待ちで身延線で善光寺駅へ。(ここでも私は重大な間違いに気付いていなかった)

「牛に引かれて善光寺参り」とかなんとか、思いつつ、甲府から二駅でワンマン電車から降りる。あれれ・・・? 無人駅? 以前行った時の善光寺は、大きな駅で門前町がかなりの大きさだったし、参拝客が多かったのに・・・と怪訝に思い、いや~な気分に襲われる。

善光寺4 門

善光寺5


とりあえず、地図の順路に従って善光寺へ向かう。門構えは立派だし、そこそこ大きな寺ではあるが、人がほとんど誰もいない。閑古鳥が鳴いてるここって、どこ?

ここに至ってようやく気付く私。当初、私が善光寺だと考えていたのは信州(長野)の善光寺。ここは、甲州の善光寺なんだよねぇ~。やられた! 自分のあほさ加減に絶望しながらも、しゃーあない、どうせ適当な旅なんだからとそのまま参拝する。啼き龍や、胎内(戒壇)巡り、地獄絵図とかあるものの、かなりのものは火災で焼失後、江戸時代に修復したものだから、申し訳ないがどれもこれも歴史浅くて興味を惹かない。もったいぶって特別公開とかいわれてる「仏像」も個人的にはあまり好きになれなかった。まあ、500円ぐらい喜捨と思えば、いいけれど、これでは人集まらないのも道理かなあ、と勝手に納得してしまう。宝物館ぐらい冷房入れましょう。暑過ぎです。

善光寺 戒壇巡り

善光寺 戒壇巡り 暗闇への階段

胎内巡りの途中で、何か幸運になれるアイテムがあるらしかったのですが、私はそれに気付きませんでした。「いいんだい!他力本願で幸せにならなくても、自力でなるから。」となれていない私が言うあたり、痩せ我慢以外の何物でもなくて悲しい。

下の写真は胎内巡りへと入っていく本来真っ暗闇の中の階段です。
写真は周りに誰もいなかったので、フラッシュつけて撮影してみました。いささか色がとんでるけど・・・。

閻魔様

閻魔様の像とかもあったけど、ちょっとねぇ~。

koufu6zenkouji.jpg

ただ、本堂の彫刻は悪くない感じ。そこそこしっかりしたものですが、門も本堂も結構老朽化してる。色が剥げ落ちてるし、風雨にさらされた跡が色濃い。しかし、それが味わいや風情になってないのが悲しい。その割に古くないしなあ~。個人的にはあまり好きになれない。もっとこじんまりとしてても隅々まで手入れがされている感じがお好み。

まあ、そういう時もあります。

koufu10.jpg

善光寺駅へ戻る途中で見つけ土蔵。シンプルで機能的な感じですね。注意して車内からも見てたけど、蔵のある家はほとんど見つからなかった。蔵好きには、ちょっと残念。

そうそう、本日に限って自宅はとっても涼しかったのに甲府がモロに暑かった。おとなしく図書館で読書していれば、良かったかもと何度も思ってしまいました。それぐらい暑い! 駅に着いても電車は25分待たないと来ない。とてもじゃないが、炎天下の中でただ待っているのはキツイです。申し訳程度の待つ場所では、蚊にも二箇所もさされて、汗噴出すし、散々でした(涙)。

しかし不思議だったのは、そんな誰もいないような場所にいたカップル。私とは逆方向の電車を待っているようでしたが、単線なんで同じところにいたのですが、会話の内容がお茶水のスキーショップや古書店街の話。どうやら都内の人らしい。あと、甲府から乗った電車にいた高校生か大学生ぐらいの男性3人。らき☆すた(OPとか)の面白さが理解できないとか、あさって秋葉に行くとか話している。思わず、らき☆すたの素晴らしさを小一時間解説してやろうかと思いましたが・・・(苦笑)、危ない人になってしまうので大人らしく自制しました。

とにかく、何故か今日の甲府は都内近辺からの観光客が多かったようです(笑顔)。

まあ、それはおいといて。
ようやく来た電車に乗って甲府に戻り、観光案内所で調べてみると、温泉はいくつかあるんだけど、どれも駅から遠い!! わざわざバスに乗って何十分もかけて行って、温泉は行っていたら、帰れなくなってしまうので温泉は断念(号泣)。駅前の商店街や、城跡にある公園などをうろついてました。城址公園では、ありがちな地元活性化の為のイベントをやってましたが、つまんなそうなので即刻、逃れて商業施設を回ってましたが、面白いもの何もなかった。

今回は、帰りに三茶フェスティバル寄ってみようかと思ったけど、思ったよりも疲れたし、時間もかかったのでそのまま帰ることにしました。まあ、読書しに行ったようなもんですね。でも、甲府へ向かう途中の大月駅辺りの車窓は、目の保養になりました。濃い緑の山々の中、山頂の方には霧状のような雲がかかってけぶるような景色。なかなか素敵でした。デジカメで撮ろうと思ったんだけど、ガラス越しだから、綺麗に写らないだろうと諦めました。

甲府 ぶどう1

善光寺駅から、寺へ行くまでの善光寺通りの両側には、こんな感じでぶどう園が両側に連なってました。

甲府 ぶどう2

さすがは、甲府の葡萄。有名なだけのものはあります。これはマスカットかな?

甲府 ぶどう3

ついつい童話のすっぱい葡萄の話を思い出しました。あのキツネの出てくるお話。

甲府駅では案の定、ワインを売ってましたが、日本産のワインって美味しいのかな? 以前、飲んだときはまずくてどうしょうもないのでしたが、ワイン関係に造詣の深い友人いわく国産物も美味しいものがあるそうです・・・。今回は、暑くて飲む気になれませんでした。

さて、実は今回の写真は先週新しく購入したデジカメ(PENTAX M40)の初撮りです。確かに800万画素だけのことはあります。しかし、値段ももっと安ければ良かったのに・・・。
posted by alice-room at 08:19| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 【旅行 散策C】 | 更新情報をチェックする
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