
ストーリーは神父を辞めた考古学者が、軍が見つけた遺跡の発掘に参加します。一緒にゲストとして参加するのは神父。バチカン派遣の神父はいささか学究肌で弱々しい感じなのも主役の考古学者を引き立てていい感じです。いつもながらというと、アレですが、またまたバチカンは秘密の情報握ってるし…。地元の人達は、本能で悪魔の本質を見抜いてるし…。奇抜なものなど何もないのですが、いかにもありそうで。またあっても不思議じゃないから怖い。悪魔祓いは今、この瞬間にも行われているしなあ~。先日もルーマニアかどっかの東欧の修道院で悪魔祓いをして若い女性が死んだというニュースが世界中に流れたもんなあ。悪魔祓いをした神父は、当たり前の事をしただけだと述べて大騒ぎになってるそうだけど…。
この神父を辞めるに当たっての考古学者の苦悩がヨーロッパ的にリアルだと思います。自らの無力さと神を強く信じるが故の失望。最終的に、再び神のみを信じる境地に至る心理描写もなかなか良いです。大昔の映画「エクソシスト」につながる25年前の設定ですが、正統派ホラー好きはチェックしてきましょう。
とにかく、夏の深夜に観るにはうってつけかも。正統派ホラーです。こういうのを作る人って本当に勉強熱心な人が多いんでしょうね。たくさんの事実に基づいて書かれているから、どこからが創作か分からなくて怖いんだもん。全て過去に起こったことだと言われても可能性があるだけに困ったもんです。臆病なくせにこういうのは結構好きだったりします。やっぱ西洋ホラーはこういうのじゃないとネ!
エクソシスト ビギニング(amazonリンク)
関連ブログ
ルーマニア正教会が見習い修道女虐待で司祭追放
エクソシスト養成講座 記事各種
教皇庁立大学で「エクソシズム」コース開講