2007年09月02日

「埼玉県の歴史散歩」埼玉県高等学校社会科教育研究会歴史部会 山川出版社

普段、都内や埼玉を中心にデジカメ片手にうろうろと散策している私としては、何も知らないまま、神社仏閣や史跡の写真を撮っていたりするのですが、こういうので知識を事前に持っているのも良いかなあ~って思ったりします。

地域限定で史跡旧跡を紹介してくれているのですが、地元高校の歴史の先生方が書いていますので、普通の本では通り一編しか触れられない内容を格段に詳しく網羅的に書かれています。

私が買ったのは30年前の文庫本なので、持ち運びも手軽なうえに今ではなくて30年前の今について書かれているのが、結構おいしかったりする。つまり、今では失われたことが書かれていたりする。地名なんかもだいぶ変わっているし、お祭り関係の話などもずいぶんと変わったんだなあ~と気付かされる記述があったりします。

もっとも歴史的な記述に関しては、調べればもっと詳しいことも分かるでしょうが、一つや二つではない以上、自分で調べる手間を考えたら、本書は非常に重宝します。いい感じの記述レベルなんですよ~。

散策する際に持ち歩いてもOKな携帯さも捨て難いし、本書を読んでそんなに寺格の高い寺であることに気付かされる事も何度かありました。

う~ん、ちょっと見では分からないものの、そういう言われてみると、山門や建物の建築が凝っていてお金かかっていそう・・・なんて思えてくるのが不思議(笑)。なんとも現金な私です。

例えば、うちのブログでも取り上げてる場所が多数出てきますが、寄居の正竜寺。鉢形城主の菩提寺で墓もここにあるのは知っていましたが、鉢形城は小田原城の支城でありながら、鉢形領は70万石もの石高があったとは全然知りませんでした。

でも、ここのお寺って確かに立派なんですよねぇ~。ブログにもなんでこんなとこにこんな立派な建物が・・・な~んて失礼なこと書いてたような気がしますが、立派で当然なんですね。いやあ~無知でお恥ずかしい。

しかし、それ以外にも何気に表面的にしか知らなかったことを教えてもらえて大変為になります。郷土史好きの方なんかにはお薦めですね! 何も知らないで散策するよりは、知って観光した方が面白いですしね。

逆に自分が知っているところについては、物足りない点もたまにあったりしますが、とにかくバランスがいいのが嬉しいですね。散策には必携のお供でしょう♪ 

こんなことを言うと、地元のひいきめに思えるかもしれませんが、鎌倉とかよりも古いのいっぱいあるし、埼玉のこの辺を散策した方が実は興味深い寺とか多かったりするかもしれない。 ガイドブックなどではまず出てこない古刹名刹もまだまだいっぱいあったりするしね。実に面白いでです♪
【目次】
変わりゆく首都圏
一首都隣接のまち
二県都浦和
三武蔵国一宮
四中山道宿場町とその周辺

穀倉と水運の東部
一日光街道にそって
二城下町岩槻と日光御成街道
三利根川流域の町々

比企・入間路
一都市化する武蔵野
二城下町川越
三狭山路から加治丘陵へ
四高麗郡
五越生から坂戸へ
六比企丘陵から外秩父へ

北武蔵野をたずねて
一さきたま
二中山道にそって
三児玉丘陵
四鉢形領

山国秩父
一秩父往還
二旧秩父往還
三吾野・正丸通り
四上州街道
埼玉県の歴史散歩(amazonリンク)これは2005年版で私の持っている1978年のものとは違うのですが、一応参考までに。

関連ブログ
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ラベル:書評 歴史 埼玉県
posted by alice-room at 01:50| 埼玉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 歴史A】 | 更新情報をチェックする
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