2005年08月02日

ダ・ヴィンチ・コード~真実と虚構の境界線

スカパーやCATVで放送されたようです。うっ、観たかった(涙)。うちどれも入って無いし…。ナショナルジオグラフィックのホームページで紹介されている記事です。これで我慢&我慢。同じ内容で海外で放映された記事について下記関連ブログ参照。

ダ・ヴィンチ・コード~真実と虚構の境界線
【以下、転載】
全世界で2,000万部を超える大ベストセラーとなったダン・ブラウン著<ダ・ヴィンチ・コード>。 世界中で社会現象を巻き起こしているこの小説の最大の魅力、それは壮大なミステリーの数々。 この番組は、数々の謎の真偽を掘り下げると同時に、巧みに仕組まれた人類史上最大の“暗号”の真実性に迫る。 また、小説の背景や史実の誤りについて語る著者ダン・ブラウンの独占インタビュー、その他多数の作家や学者の解説に耳を傾けながら、文中に登場するキーワードと関わりのあるエルサレム・パリ・南仏の村々・ロンドン・スコットランドを訪れていく。 キーワードは、イエス・キリスト、マグダラのマリア、聖杯、聖なる血脈、レオナルド・ダ・ヴィンチ。 歴史と宗教が巧妙に絡み合った複雑なミステリー小説を紐解いていくと、フィクションとノンフィクションの境界線が浮き彫りになる―。

秘密結社である‘シオン修道会’の会員名が記された秘密文書がフランスで発見。そこに載っていた内の1人レオナルド・ダ・ヴィンチが、自身の大作“最後の晩餐(写真左)”の作品上で、イエス・キリストや聖杯にまつわる驚愕の真実を暴く暗号を仕掛けた、と<ダ・ヴィンチ・コード>にはある。中央に座っているキリストの右側に居るのは使徒ジョンではなく、実はマグダラのマリアであり、またその他にもこの画には数々の暗号が隠されているというのだ。

シオン修道会は、キリストの血脈を引く末裔に関する重大な秘密を代々守ってきたと信じられている―。 もし、事実がこれらの伝説を証明できるとしたら? この伝説的な秘密を伝える噂が、何千年にもわたって存続している要因は一体何なのだろうか?

フランスの沿岸にひっそりと佇む小さな村では、マグダラのマリアが産んだ娘(サラ)に関する言い伝えが今も尚大切にされている。現代ではジプシーたちの守護聖人として崇められている浅黒い肌の持ち主サラは、果たして本当にキリストの子供なのだろうか―。仮にそうだとすると、彼らの子孫は今もどこかに存続しているかもしれない。<ダ・ヴィンチ・コード>の文中には、「サングリアル文書にサン・クレール家という名が度々登場する」とある。

‘聖杯’に関する謎―。 <ダ・ヴィンチ・コード>は、永遠の生命を意味する‘聖杯’が通常の概念である容器ではなく、実はマグダラのマリアのことである!と断定している。まさに、キリスト教や聖書にとっては天地が逆転してしまいかねないこの革命的な理論が、果たしていかなる信憑性をもつのか―。番組はこの理論を裏付けうる秘密にも接近していく。

作者ダン・ブラウンはこう語っている。「私もはじめは懐疑的でした。しかしダ・ヴィンチ・コードを研究していくうちに、マグダラのマリアや聖なる血脈に関する事実が誤りだということを証明したいという思いに駆られていきました。私たちの代表的な宗教の起源であり教会の大切な財産でもある‘聖杯’の謎は、私たちの魂の奥深くで鳴り響くトピックなのです。」 この番組の大きな特徴としてダン・ブラウンのほかにおも、ダ・ヴィンチ・コードやレオナルド・ダ・ヴィンチ、聖杯、マグダラのマリアなどを取り上げた関連本をこれまでに手がけてきた著名作家や、さらには様々な謎や歴史を学術的に解説する学者たちも登場する。

また、50年前にエジプトで発見された巻物‘グノーシス福音書’の内容についても深く掘り下げていく。この巻物の存在は、初期のキリシタン信仰をこれまでとは違った見解で伝えるものであり、さらにはマグダラのマリアがイエスの最も信頼のおける高弟(後継者)だったことをも示唆している。初期のキリシタンの圧力によって彼女がその地位を不当にも曲げられていたとすると、現代の教会における女性の低い地位を招く要因となったのかもしれない・・・。

この<ダ・ヴィンチ・コード>は、キリストや彼の信者にまつわる学説、人間関係などを分かりやすく描いた本の代表として、これまでにない社会現象を巻き起こした衝撃作品である。登場する歴史背景や史実は、まぎれもなく事実に則っている。だが果たして、読者はこの書籍にある内容をそのまま、鵜呑みにしても良いのだろうか・・・。ナショジオが送る番組『ダ・ヴィンチ・コード~真実と虚構の境界線』を通して、何を信じるかを、視聴者自身に判断を委ねたい。

関連ブログ
ダン・ブラウン氏、イエスが結婚して子供がいたとまた主張
(海外でのこの番組の報道に関して)
「マグダラのマリアと聖杯」マーガレット・スターバード
(サラについての記述があります)
マグダラのマリア 黄金伝説より直訳
「レンヌ=ル=シャトーの謎」 柏書房 感想1


posted by alice-room at 03:11| 埼玉 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 【ダ・ヴィンチ・コードA】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これはひょっとしてFOXチャンネルでも放送したものでしょうか?
私はFOXでみました。
切り口は「ダヴィンチコードの真実」という関連本と同じ感じでした。
ウンベルトエーコも出演しており非常に興味深かったですね。
ブラウンもコードで描いたことは真実と主張してた気がします。
いずれにしろ真実がわからないからこそ余計に興味が尽きない問題ですね。
Posted by bonejive at 2006年01月15日 07:54
bonejiveさん、ご覧になったのですか?FOXでも放映していたのかちょっと分からないのですが、たぶんそうだと思います。
うわあ~エーコまで出てたんですか、とっても&とっても見たかった!!(涙) 本当に興味深そうですね。

ダン・ブラウン氏が述べていたことは、個々の話については確かに伝承として残っているのは事実ですし、今でもそれを信じている人がいるのも真実ですしね。どれが歴史的に見て正しいかは、新たな資料が出てくるとか、これからの研究によって変わってくる可能性は十分にありますね。勿論、本の最初に全てこれは真実である、というのはまあ、ちょっと行き過ぎですが、小説としては素晴らしく面白いと思っています。その背景を調べれば調べるほど奥が深くて面白いですね♪
Posted by alice-room at 2006年01月15日 13:57
FOXでは1時間番組を2週連続で放映してました。
前編後編で2時間ものでした。
多分同じものではないでしょうか。
エーコのコメントはコードには否定的でした。
映画の公開に関連してこれから再放送の可能性もあります。
期待しましょう。
Posted by bonejive at 2006年01月16日 06:41
自宅には、その手の有料の放送入ってないんですよ(涙)。どっかでDVDとかでレンタルしてくれたりはないのかなあ~。う~、本当に見たいです。
Posted by alice-room at 2006年01月16日 23:36
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