
で、感想。想像以上に面白かった。原作が漫画だそうですが、たぶんいい味出していると思います。世界中でこういうのを映画にしようというのも、それで採算が合うのも日本だけでしょうし、彼女が可愛かったのであとはどうでも良かったのですが…(ヒドイ言い方)。
登場人物は普段地味めOLでプライベートはコスプレして同人誌を書いているありがちな女性と、芸術家を自称しながら、現実は単なる使えない妄想君(?)或いは脳内麻薬でまくりの石で漫画を書く青年。この二人の極めて特殊っぽい恋愛模様が中心なのですが…。いかにも漫画だよなあ~って感じで面白おかしくテンポ良く描かれています。
現実にはありそうでないよ、ってなシチュエーションですが、私の経験・見聞からはこの手の人物は実在してます。特に女性の場合は、リアルに現代的二重生活を送っている方がいましたね。うちの会社に。本当にこのまんまだもん。さすがに最後のパターンだけはかろうじて当てはまりませんが、私の友人の知り合いには最後の部分さえ当てはまってしまっているそうで世も末だなあ~。まあ、人がどう生きようと干渉する気も批判する気もありませんし、私にそんな資格があるとも思いませんが、いろんな人がいるのも事実ですねぇ~。『事実は漫画よりも奇なり』。いろんな意味で感慨深いです。
あと彼氏の自称芸術家君は、論理矛盾(システム的には定義エラーか?)を犯しているようにみえてならなかったのですが…。人に認められなくても自分がそれを価値あるものだと信じるのは当然だし、いいと思うのですが何故、周囲からの評価を求めるのでしょう。芸術を芸術と言ってはばからない傲慢さと裏腹な他者を通してしか自己を認識できない脆弱さが嫌い。まあ、これはあくまでも娯楽映画でそんなことを真顔で言うと白い目で見られますけどね。
考えて見ると私も相当日和見かなあ~。話しても無駄だと思うと、話し合いしないもん。プライベートならスルーするし、仕事だと強圧的に出るか、除いて仕事を進めるか…独裁者タイプ? 表面的には、協調主義的なだけに腹黒いか…。昔の会社の事をいろいろと思い出してしまいました。
話はそれましたが、映画は面白いです。一部の人向きで。笑えない点が笑える屈折感がツボかも?
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ラベル:映画