2007年09月23日

「悪魔のバイブル」、350年ぶりにチェコに里帰り

「悪魔のバイブル」問題の悪魔 

上記の写真が、聖書に書かれている問題の『悪魔』。他の写真も全てCzech National Library内の『悪魔のバイバル』より。

「悪魔のバイブル」、350年ぶりにチェコに里帰り
【AFPBB Newsより以下、転載】
チェコの首都プラハ(Prague)にあるチェコ国立図書館(Czech National Library)で20日から、俗に「悪魔のバイブル」と呼ばれる聖書の写本が一般公開されている。
 
 この写本の正式呼称は「ギガス写本(Codex Gigas)」。世界最大の中世文書で、624ページにわたるこの書物の重さは75キロ。書物内に描かれた悪魔の絵とその執筆者の伝説から「悪魔のバイブル」と名付けられている。中世時代には「世界の8番目の不思議」と考えられていた。

 13世紀に現在のチェコ中央部Pozlaziceにある修道院で、ある僧侶がこの写本を作製したと伝えられている。伝説では、その僧侶は重罪を犯したとして幽閉されたため、この写本を一晩で作り上げることで、修道院に栄光をもたらし自らの罪を消し去ってもらおうと考えた。ところが、そのためには悪魔の助けを請わなければならず、その援助への感謝として、書物内に悪魔の絵を描き込んだとされている。

 その修道院は15世紀の戦争で破壊されたが、この書物は戦火をかいくぐり、神聖ローマ皇帝ルドルフ2世(Rudolph II)のコレクションの一部となる。その後、30年戦争(Thirty Years War、1618~1648年)の際にスウェーデン軍に略奪されていた。

 このほど359年ぶりに公開されたこの書物は、チェコ、スウェーデン両国政府の長期にわたる交渉の末、プラハに貸し出されたという。今回の展示に際し、この書物が非常に貴重なものであるため、スウェーデン側の所有者は万が一に備え、通常の保険ではなく3億クローナ(約52億7000万円)の政府保証を求めたと、チェコ国立図書館のVlastimil Jezek館長は話している。「話し合いの間、スウェーデン側の交渉者の顔には、『チェコに貸したら、ちゃんと戻ってくるのか?』という疑問が浮かんでいました」と、Jezek館長は疲れた笑顔を見せて語った。

 写本の展示期間は4か月間の予定。チェコ国立図書館内に作られた特別設計の安全な展示場所で展示されている。見学者は10人ずつ、数分間だけこの稀少な書物を間近にみることができる。
Codex-Gigas2A.jpg

こ、こんな本があったとは・・・『ナインズ・ゲート』じゃないんだからさあ。もう。ドキドキワクワクしちゃいますね! 夢野久作の「悪魔祈祷書」も形無しです、ハイ!

Codex-Gigas4A.jpg

知人のキリスト教徒の人に教えてあげたら、その本とっても有名だよ~と言われてしまった。さすがにプラハへの貸出は初耳だったようだけど、そっか~そんなに有名な本なんだ。

この記事には書かれていませんが、この本に願い事をすると、何でも叶えてくれるとか・・・? そんな話もあるそうです。日本では情報なさそうですが、海外で情報探してみようかな? 実に&実に、面白そう(ワ~イ♪)。

Codex-Gigas6A.jpg

しかし、元はプラハにあったというのが、何ともその写本の信憑性(つ~か、怪しさ)が倍増しますね。悪魔とプラハでは、あまりにも出来過ぎなお話ですもん。

Codex-Gigas7A.jpg

そうそう、更に信憑性のない話ですが、本書と対になる本があるとか、ないとか・・・。ここまでくると都市伝説のたぐいになってしまいますが、そういう話もあるそうです。

もっと詳しい話が知りたいですね。どなたかご存知でしたら、教えて下さいませ(お辞儀)。

ソースも含めて海外でのニュース・文献から集めた情報:
悪魔のバイブル(Codex Gigas)に関するメモ
悪魔のバイブル(Codex Gigas)に関するメモ 其の二

関連サイト
Czech National Library 内のCodex Gigas
全文が画像データ&テキストデータで提供されてます! ちょっと重いけど、頑張って見て下さいね! こういうのって本当に嬉しい♪

関連ブログ
ナインズ・ゲート デラックス版(1999年)ジョニー・デップ主演
「呪のデュマ倶楽部」アルトゥーロ ペレス・レベルテ 集英社
「謎の蔵書票」ロス キング 早川書房
魔女と錬金術師の街、プラハ
「THE GOLD 2004年3月号」JCB会員誌~プラハ迷宮都市伝説~
posted by alice-room at 23:05| 埼玉 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 【備忘録B】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
alice-roomさん、こんばんは
これは、面白いですね!実物を見たいところですが、残念ながらプラハでは無理なので、かわりに御紹介いただいたサイトで楽しませていただきました。
こういうサイトは、仰るとおり、本当に嬉しいですね!
有益な情報、ありがとうございました。
Posted by lapis at 2007年09月24日 22:56
はい、これは是非見たいところですが、プラハに行くのも大変なら、入場制限が厳しいらしいので仮に行けても見るのは、無理みたいです。

でも、ネットで見れるのは本当に嬉しいです(満面の笑み)。時代の恩恵ですね! ついでにネットで悪魔にお願いもできれば言う事無しなんですが・・・(笑)。
Posted by alice-room at 2007年09月25日 21:30
知らなくて面白いことってまだまだあるんですねえ。
で、やっぱりルドルフ2世か。
彼の所持品だったというならなんとなく納得。

>長い交渉の間「スウェーデン側の交渉者の顔に・・・
Jezek館長は疲れた笑いをみせた。

ここ笑わせていただきました。
楽しいお話に感謝です。
Posted by OZ at 2007年09月27日 05:57
悪魔の聖書だけに、ついチェコ側にも悪魔のささやきがあったら・・・と心配していたのかもしれませんね。スウェーデン政府の人も(笑)。

交渉は本当に大変だったみたいです。相当長い期間かかってたようですし・・・。

>で、やっぱりルドルフ2世か。
>彼の所持品だったというならなんとなく納得。

納得しちゃいますね。ふふふっ、こっそり深夜にその悪魔のバイブルを眺めていた皇帝の姿が目に浮かんできそうです(天使のような笑顔 or 悪魔のような笑顔)。

Posted by alice-room at 2007年09月27日 22:43
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック