2005年08月12日

「辻潤全集 (第5巻)」辻潤 五月書房

ロンブローゾの「天才論」の日本語訳である。たぶん、訳はこれしかないと思う。調べたみたけど、他にはなかった。本当は生来的犯罪者説が読みたかったのだが、見つからなかったのでこれで妥協した。

そうだねぇ~、読んでみたんだけど…あまり面白くない。つ~か全然面白くない。出てくる内容がやたらと人名が多く、そこからどのようにして天才に普遍の法則性なり、規則性なりが導かれてくるのかが、読んでいてもどうも納得がいかない? 

大変有名な本であり、画時代的な名著であるはずなのだが…私が理解できないだけのかもしれないのでなんともいえないが、ちっとも感動しないし、何が言いたいのかが不明。クレチェマーの「天才人」とかの方は、以前読んだ時は目からうろこと思うぐらい、感銘を受けたものなのだが…。どうようなものを期待すると痛い目にあうかもしれない。

クレチェマーは結構、若い頃のバイブル的な存在だったんだけどなあ~私にとっては。その後もいろんなことを考える時に、価値判断の基本の一つだったんだけど…。それにマキャベリの君主論をスパイスに振りかけると、若き先鋭主義者である私が出来上がるのだが(苦笑)。

とにかく、この本からは私は何物をも得られなかった。高い金出して買って失敗したなあ~。誰か買値で引き取ってくれないかなあ~、悲しい。

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posted by alice-room at 23:08| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 未分類A】 | 更新情報をチェックする
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