
まあ、いい済んだことだ。機会があれば、また今度行ってもいいしね。でも来週は麻布十番祭りが有るのだけれど…それと池袋西武で古書市が…。ご縁があれば、行くかもしれない。
さてさて、本題。
だいぶ前に行ったことあるんですが、小さい美術館だけど、人も少なくて居心地は良かったことだけはおぼろげに覚えていました。今回も行ってみると、こじんまりしてますね。のんびりと時間を過ごすには良いかも?ここは弥生美術館と夢二美術館が繋がっていて両方が見られます。基本的に特徴がはっきりしているので、大正・昭和初期ぐらいの時代の挿絵やイラスト関係のものをよく展示されています。企画展をよくやっているので、自分の好きな企画の時に行くと、より一層楽しいと思います。
今回は、少女漫画の内藤ルネ氏の企画をやっていました。1F&2Fで。まあ、私も昔は少女漫画も読んでいたことがあるので、このタイプの絵はよく見ていましたし、抵抗はありませんが、イマイチ現在では好きになれないかも? なんというのでしょうか、アメリカン・ポップ調で現在の漫画絵につながっていくものだと思うのですが、最近の私の感性では美しい・素晴らしいという感情は起きませんでした。来館者で見ていた方はしきりに「懐かしい」「この筆箱持っていたわ、私も」とかの声がいささかお年を召した方から聞こえ、まあ、そういうものなのかなあ~と私は横目で通り過ぎるのでした。但し、薔薇族の絵も多数描かれているのは驚きましたけど。

3Fは今回、私が一番良かった高畠華宵氏でした。ここしばらくだいぶ人気が復活しているようで、今更ながらに(逆に、今だからこそ)画集とか解説本が新刊として本屋に並んでいるのをみかけます。ここには日本ビクターのレコードを持ったポスターや保険会社のポスターなど、なかなかお洒落で個人的に部屋に貼ってみたいようなものがありました。今でもポスターにして売れば、売れるんじゃないかな?
あと、雑誌の挿絵は勿論のこと、日本画なんかも飾られていてね。この女性がまた美しい。線の柔らかさと同時にくっきりした姿ながらに、あの魅惑的な瞳。そんなにたくさんの人が来るところではないし、小さいところだから、人はすぐにいなくなるのでゆっくりと眺めていたいものですね。3Fは冷房の効きもいいので、絵を観ながらうとうとしたくなります。たまには美少女に囲まれて寝るのも、いいでしょう♪(実際に寝ると、たぶん起されると思いますが)


そうそう、挿絵の中にはサロメなんてもありますよ~、前日がモロー展でサロメ観たばかりでしたが、こちらのサロメも素敵ですね。Photoshopで加工して待ち受け画面にしようかな?(サイズは320×240) 今はシャルトル大聖堂とマグダラのマリアで時々、絵を交換しながら楽しんでますが、高畠華宵の待ち受けなんてもなかなかセンスいいですよね(自画自賛)。


まあ、イラストについて口でごちゃごちゃ言っても、意味無いんで百聞は一見に如かず。幾つかを載せておきます(購入した絵ハガキより取り込み)。モガ(モダン・ガール)もいいですね。どこぞの御令嬢ってな感じで。是非、トリビアでも有名な「嘘つき!」女優の緒川たまき嬢に演じてもらいたいものです。似合うだろうなあ~。また、以前みたいに日曜美術館に出てくれるといいのに…。サロメも演じれそうだよなあ~。スタイルもすっごくいいし(緒川たまき主演の「ナチュラル・ウーマン」ご覧下さい)、淫らだけど清楚であるという、アンビバレンツな妖女サロメを是非、観たいもんです。蜷川さんあたりの演出で。
ちなみに華宵の名は祇園の華やかな宵にあやかって、花宵(かしょう)。やがて華宵(かしょう)になったそうです。しかし、実に鮮やかな宵ですなあ~うんうん。
隣の建物は夢二。こちらは、普通かな? 金沢の温泉地の隣にも夢二美術館あったけど、あちこちにあるんだよね。特筆すべきものはなし。あっ、宵待草もありました。初版が待宵草で第5版あたりから、宵待草になったとか書かれてましたが、もう忘れてしまいました(笑)。どっちもありみたいです。ちなみにBGMのこの曲が流れてました。
マユさんがコメントで触れられている喫茶店もそのすぐ入口にありますね。何人か人がいたので入りませんでしたが。その後、上野の博物館でうろうろしようと思っていたので、すぐさま駅へ。もっとも上野に行き、夏バテ予防にカルビの焼肉を食べてビールをジョッキで飲んでいたら、もう時間がなくなり、見ないまま終わってしまいました。その後は本屋で購入予定の本をチェックしてから、また夜の飲み。う~ん、夏は飲んでばかりだ。

ナチュラル・ウーマン(amazonリンク)
【追記】
実は美術館に行く途中、道を間違えてしまったんですが、急にこの蒸し暑い中、ゴスロリ(=ゴシック・ロリータ)を着ている人達を発見! もしやと思うと、そこには彼女らをデジカメで撮っている野郎どもが…。
そうです、どうやらコスプレして谷中で撮影会している模様。ほお~こんなとこでやっているんだあ~と思いつつ、やっぱり怪しいよなあ。もしかしたらAVの撮影と紙一重っぽいのですが、良識ある大人としてはそこを通り過ぎたのでした。そりゃね、デジカメ持っていたし、ちょっと撮ってみたい気もしましたが、それだと私も危なそうなんで自粛。まるで真夏の『白昼夢』のようでした。
たま~にサンシャイン脇の噴水公園とかにもいるんですが、都会は不思議がいっぱいで私のような田舎者にはついていけません(爆笑)。世界でも負けない不思議都市ですね、東京は。ヴェネツィアの仮面より、アキバの方が怪しいですぅ~(拍手)。
関連ブログ
「高畠華宵」松本品子 河出書房新社
先回日本に行ったときにそのゴシックロリータの女の子達を見ました。その子の隣はかなりハードなパンクの女の子二人がマスクを鼻筋の上にかけていました。(口は露出)。こちらでは時々日本についての報道があり、かなり日本は怪しく見えています。普段おとなしくてニコニコして何考えてるんだかわからないといわれている日本人像にこれが加わると中々シュールですよ。私はもちろん日本人なので説明を求められる事度々で
とても困ってしまいます。
でも、分かりますよねぇ~。日本人の若者のファッションって、世界でも断トツで突飛且つシュールだと私も思いますもん。それ故にある意味、ニュースバリューがあるかも?
勿論、一部ではあっても原宿あたりを歩いていると、普通にそういう方がいるので外国を旅行して帰ってきて日本の繁華街を歩くと、すご~く刺激的です。どの国にもない特殊性を満喫できます(笑)。
もっとも、日本人でさえ理解できないモノを外国の人に説明しなければならないseedsbookさんは大変そうですね。いい加減な説明をしたら、自分までその日本人と同じに受け止められてしまうし、かと言って、あれは特殊だからというには人数が多過ぎてそれも不正確。本当に難しそう。
日本の学校教育や社会における閉塞感からの脱却としての行動なんて言おうものならば、文化論や社会論まで語る羽目に…。逃げるしかなさそう…。でも逃げられないseedsbookさん、ご苦労様です。
ほとんど言いがかりみたいですが、弥生美術館つながりということでTBさせていただきます。
内容は、小村雪岱なので全く関係ありませんが、弥生美術館蔵の絵が2点ほどあるので、お許しください。
残念ながら、この美術館も訪れたことがありません。いつか行ってみたいと思っています。
それでは、よろしくお願いいたします。