2007年10月07日

「危険な歴史書「古史古伝」」新人物往来社

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いくら胡散臭いことが好きな私でも、さすがに本書に出てくるような古文書等に書かれた内容を史実とは思っていないし、そもそも冷静に検討すべきとも思ってはいない。

どっからどうみてもやらせの『偽書』っていうのは、本書内でも述べられているが、まさにトンデモ本の宝庫であり、ファンタジーとしては大いに楽しめる本達だと思ってます。

直接的には以前知った「青森にあるイエスの墓」が大爆笑で仲間内で受けてたのですが、それが書かれていたという「竹内文書」の具体的な内容が知りたくて本書を読んでみました。

もっとも残念ながら、本書ではたくさんのトンデモ系の古文書の概説がメインで、詳細は書かれていませんでした。その代わり、名前だけは聞いたことがあるもののどんなことが書かれた本だろうと思っていた、たくさんの古史古伝を知る事ができました。概要だけでもかなり笑えて楽しかったりする(笑顔)。

ただ、第1章や第2章ぐらいまでは読んでもいいものの、3章以降は私には不要でした。そもそもこうった本をどう読むのかとか、わざわざもっともらしく意義付けを求める姿勢がいやらしくありませんか?

実際にインタビューで答えられている方も、私的には古史古伝と同等の胡散臭さを感じずにはおれません。高橋克彦氏なんかいい例で、小説は面白いので好きですが、SF系のものは、かなりあちらの世界へいってしまっているものが多くてなんだかなあ〜???と思ってしまう作品が異様に多い。作品の中で、本書に出てくる古史古伝を扱ったのを読んだこともありますが、いささか呆れてしまって興醒めだったことを覚えています。

そもそも発行元の新人物往来社自体が、なんでも面白ければあり、って姿勢で部数を伸ばしてる会社だから、期待してはいけませんね。割り切って読む分には、楽しいからいいんですけど・・・。

まともに良識を持って、ファンタジーを楽しめる方は第1章をお薦めします。嘘だと分かっていても、やっぱりそそられる面白さはありますよ〜。

例えば、竹内文書については、モーゼが日本に来て「表十誡」「裏十誡」「真十誡」を天皇に捧げたそうです。そして、モーゼは富山県に住み、皇室の女性を娶り二人の子供まで設けたそうです。そして「十誡石」といわれる石が日本で発見されたことになってるらしい。

他にも同じ竹内文書には伝説の「ムー大陸」と「アトランティス大陸」に相当するような「ミヨイ」「タミアラ」という大陸の記述があって、海底に沈んだことになっているんだそうです。

まあ、ファンタジーですね。そんなすごい文書に書かれていたのが、以前うちのブログでも取り上げた青森の「イエスの墓」伝承ですから、あとは推して知るべし、ってところでしょう。

他にも不老不死の薬を求めた徐福が書いたとされ、富士山麓に栄えた古代王朝を述べた宮下文書だって! 

いやはや、凄まじいというか凄いというか・・・。ハリーポッターよりも夢のある世界かもしれません(笑)。
【目次】
第1章 「古史古伝」カタログ
 上記(ウエツフミ)/竹内文書/秀真伝(ホツマツタエ)/宮下文書(富士文献)/九鬼(クカミ)文書/東日流外三郡誌(ツガルソトサングンシ)/先代旧事本紀大成経/物部(モノノベ)文書/契丹(キッタン)古伝/揆園史話/桓檀古記/天書記(アマツフミ)/日本総国風土記/前々太平記/伊未自由来記/但馬国司文書/安部文献/カタカムナノウタヒ
 
第2章 「古史古伝」・超古代史MAP

第3章 「古史古伝」わたしはこう読む!
 インタビュー 高橋克彦(作家)
 インタビュー 伊沢元彦(作家)
 インタビュー 鎌田東二(宗教哲学者)
 インタビュー 西垣内堅佑(弁護士・縄文ネットワーク代表)
 北山耕平(口頭伝承研究家) 歴史にとってヴィジョンとはなにか
 
第4章 現代を動かす「古史古伝」
 「古史古伝」は新興宗教にどのように取り込まれたか 〜オウム事件まで〜 日高恒太朗
 戦後「古史古伝」研究の展開と波紋 原田実
 「古史古伝」とUFO 岡田光興

第5章 「古史古伝」論争最新改訂版

第6章 「古史古伝」と偽書研究の最前線
 「古史古伝」研究の現状と展望 原田実
 『先代旧事本紀』と神々の原像 大野七三
 神字と新字 府川充男
 偽書『神道五部書』で解明される伊勢神宮の謎 菅田正昭
 「古史古伝」各文書の位相 原田実
 「古史古伝」関連インターネット・サイト
 対談 「古史古伝」可能性とその限界 原田実・田中勝也
危険な歴史書「古史古伝」―"偽書"と"超古代史"の妖しい魔力に迫る!(amazonリンク)

関連ブログ
日本のイエスの足跡(BBCのイエスの墓の記事による)
posted by alice−room at 20:11| 埼玉 ??| Comment(4) | TrackBack(0) | 【書評 歴史】
この記事へのコメント
正しいトンデモ本の楽しみ方(笑)肝に銘じておきます。

ところで高橋克彦ですが、個人的にかなり異常な体験もしているようで、パラサイコロジカルな面に免疫や興味の無い方にはついていくのが大変かもしれません。
私自身はその方面はツボですので、けっこう信じたり(でも、信じなかったり←って何でしょう?!
笑)
Posted by OZ at 2007年10月08日 07:12
OZさん、こんばんは。
なんだかんだ批判的なことをいうくせに、進んで怪しい本を読みたがる私です(自爆)。

高橋氏ってそういう経験されているんですか・・・知りませんでした。私的には、かなり懐疑的でちょっと合わない作品もあるのですが、そういう割にSF系のノリの話も一通り読んでいたりします(←こういう奴です私)。

読んでるときは、それなりに楽しんではいるんですが、読み終わってから、なんだかなあ〜?って思ってしまう自分がいたりして・・・。複雑な心境だったりするんです。

浮世絵系や記憶シリーズは結構、好きなんですけどね。

ただ、なんだかんだいっても怪しい話は好きな私でした(ニコニコ)。
Posted by alice-room at 2007年10月09日 00:35
高橋克彦さんの体験は私も最近しりました。
「黄昏奇談」に詳しいのでどうぞ〜
奇談の奇の字がこれじゃなかったな。
畸こんなだったかもしれません。
(本はしばらく貸し出し中で手元にありません)
彼のエッセイであやしい実話てんこもりです。
そして読ませます。さすがに小説家。
素人さんの体験談とは一味違う感じです。
とはいえ、宇宙人とかの話は(あまりありませんが)
元々興味がないのでいいかげんに読み飛ばしましたが(笑)
不思議話が大好きなのに「プレアデス星人からの伝言」とかいう方向に話が流れると馬鹿馬鹿しくなってしまうOZでした。
あ、高橋氏は言ってなかったかも。

よる年波で最近は中身のない額縁記憶状態なので
面白かったことは覚えていても、具体的な内容は失念したり・・・情けなーい!
Posted by OZ at 2007年10月09日 16:58
>「黄昏奇談」に詳しいのでどうぞ〜
>奇談の奇の字がこれじゃなかったな。
>畸こんなだったかもしれません。

情報有り難うございます。今度目に入ったら、眺めてみます。

しかし・・・

>不思議話が大好きなのに「プレアデス星人からの伝言」とかいう方向に話が流れると馬鹿馬鹿しくなってしまうOZでした。

いやあ〜、それは私も正直引きますね(同感)。

記憶力は、私もかなり怪しいです。このブログに書いた内容を数ヶ月後には綺麗さっぱり忘れていたことが何度もありましたもん(お恥ずかしい限りです)。
Posted by alice-room at 2007年10月10日 03:21
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