2007年10月19日

「図説 キリスト教聖人文化事典」マルコム デイ 原書房

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聖人をそれぞれのテーマ毎に分類し、計100人を紹介しています。一人の聖人につき、1~2頁で聖人毎に最低でも一枚は図版が入っていて、とても分かり易い構成です

勿論、聖人暦とか、黄金伝説に慣れている人には物足りないかも知れませんが、例えば絵画を見る時に出てくる聖人についてちょっと知りたいとか、そんな時には重宝するかもしれません。

一応、私黄金伝説とか全部読んだんだけど、知らない聖人がたくさんいて、ちょっとショックでした(ガッカリ)。まあ、日々聖人が生まれてるくらい、ここんとこ聖人が大量生産されてますからねぇ~。深くはつっこみませんが・・・。

実は、私も読む前は結構なめてましたが、読んでみると勉強になりました。いくつか気がついた点、メモしておこうっと。
モニカ:
アウグスティヌスの母。アウグスティヌス自身が聖人なのは当然ですが、まさか母まで聖人だったとは・・・。でも、それって息子さんのおかげ?

コルンバ:
アイルランドの聖人。この人にまつわる奇蹟譚が面白い。
「舟をこいで渡ろうとしていた仲間の一人が海の怪物に追いかけられた時、コルンバはその怪物を鎮めたといわれている。それ以来、今日ネス湖の怪獣として知られているその生き物は、目撃はされるが、決して人を傷つけないという。」

ピオ神父:
聖痕を受けた人物で2002年に列聖。この人って何気に映画「スティグマータ」のあのピオ神父じゃないの? 実在のモデルがいたんですね! そういえば、どっかで聞いた名だと思っていましたが、正直かなり驚きました(アセアセ)。

ドミニコ会
即ち、ドミニカンズは domini canes とあだ名されたが、これは「神の犬たち」というラテン語の意味になるそうです。
ここで気付いたのですが、現在の教皇が「教義の番犬」という異名だというニュース記事を以前読んだのですが、単純に教理聖省のトップだからという意味で私は理解していたのですが・・・。教皇は確かドミニコ会の人だから、ここでいう「神の犬たち」にも意味をかけていたのかな? だったら、全然ニュース記事の意味合いが変わってきますね。う~無知な私は、ニュース記事を誤解していたかもしれません? やっぱり物を知らないといけないなあ~と痛感しました。(でも、翻訳した人は分かって訳してるのかなあ~???)

柱塔行者シメオン:
柱の上で不自由な生活をする苦行を最初に行った人物。先日読んだ「コンスタンチノープル征服記」の中で処刑された前皇帝が突き落とされた柱塔とは、まさにこの苦行用のものだったはずです。う~ん、知識がこんなふうにオーバーラップしていくのは、とても面白いものです。
【目次】
序文
第1章 家族と家庭
第2章 動物・植物・自然
第3章 社会
第4章 宣教と旅
第5章 災害と救済
第6章 苦難
第7章 仕事と職業

諸聖人の祝日
人名索引・項目別索引
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posted by alice-room at 21:08| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 宗教B】 | 更新情報をチェックする
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